先週末、2月14日の金曜日から、首都圏を含む関東甲信地方に記録的な大雪が降った翌日、
VERITA連続講座のシリーズ最終回となる第6回目が予定通り行われました。
未明に雪から雨に変わり、その前の週に降った雪と新たに降った雪の雪解け水と、
降雨による雨水の排水が追い付かず、ところどころシャーベット状の水があふれ、
道路は冠水、川となって交差点に流れ込むような状態で、長靴やブーツでも足元が濡れる
さんざんなコンディションでした。
そんななか駆けつけてくださった講師の滝田恵さん、そしてご参加のみなさまには、
あらためまして心より感謝申し上げます。
滝田さんのお話は、主として雑誌校正に関してでした。
なぜ雑誌校正に携わるようになったか、その経緯から始まり、プロの校正者、
とりわけフリーランスの校正者としてやっていくために必要な事柄、心構えなど、
きわめて実践的なお話がうかがえました。
なかでも、現場に積極的に出向くことが大事である、雑誌なら雑誌のカラーや出版社の社風、
人の雰囲気を敏感に肌で察知して、何が求められているか、皮膚感覚でつかむことが大切だ、
というお話は、ともすれば、すべてメールでのやり取り、原稿やゲラのやり取りすらも、
宅配や郵便、データでのやり取りですませてしまう昨今の仕事のやり方について、
反省を迫るものでした。
人とのやりとりも校正者として大事である、たとえば単行本などの仕事でも、
納品などのやりとりを、宅配便だけではなく、実際に持って行きその場で話すなど、
ビジネスとして会話できることが、次の仕事にもつながっていく、とのことでした。
ほかにも、ミスをした時も、直すべきところについては直し、二度と同じミスを犯さないこと、
そして落ち込まない精神力の強さが必要であること、また、人のネットワーク作りの大切さも、
シャイな性格の多い校正者にとって見逃しがちな点についてのお話など、とても有益なものでした。
開始時間がだいぶ押してしまったこともあり、質疑応答の時間が限られ、
ごくわずかな質問しかお受けできなかったのが、少々心残りな回となってしまいました。
この場をお借りして、お詫び申し上げます。
ごく簡単な、つたない実況ではありますが、当日、ツイッターでもお話の要点について
お伝えいたしましたので、そちらもご参照くだされば幸いです。
校正・校閲のヴェリタです(ツイッター公式アカウント)
https://twitter.com/koseiverita