語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

新年ランチ会を開催
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    1月26日、恒例の新年ランチ会を開催しました

     

    26日土曜日、新宿区内のとあるホテルレストランにて、恒例の新年ランチ会をおこないました。

    インフルエンザが猛威を振るうなか、そのせいで参加できない人もチラホラ。それでも、全部で33人が参加して、飲んだり食べたり、おしゃべりを楽しみました。

    毎年1月・7月下旬の土曜日と、おこなう日は決まっているのですが、どこで開くかでは毎回苦労しています。今回はまた特に、年末の仕事が押せ押せでランチ会を計画する余裕がなく、年が明けて仕事が始まってから、慌てふためいて設定に動く始末。メンバーの皆さん、申し訳ありませんでした!

    それでも、お料理もまずまずでしたし、半年ぶりに合わせる顔、新入社員やフリーランスでも新人の皆さんと初顔合わせをおこない、和気藹々と言葉を交わして、楽しい会でした。 

       (Joe Zets)

     

    | co-verita | イベント報告 | 20:18 | - | - | - | - |
    「百段ひな祭り」鑑賞記
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      「百段ひな祭り」鑑賞記

       

       1月20日、株式会社ヴェリタの新年会がホテル雅叙園東京で行われ、私も参加しました。今回はその一環として鑑賞した雛人形の展覧会について感じたことを書こうと思います。

       ホテル雅叙園東京では、毎年異なった地域の雛人形の名品を集め「百段雛まつり」を開催しています(「百段」とは会場の「百段階段」のことです)。今回は滋賀県と岐阜県の雛人形が展示されていました。

       もう何年も雛祭りとは無縁の生活を送り、雛人形といえば漠然と十五人飾りのイメージしかなかった私にとって、大名家や旧家の雛人形の豪華さ、多種多様さは新鮮でした。中には葵祭の行列の様子まで組み込んだ雛壇なんてのもありましたが、

      http://www.hotelgajoen-tokyo.com/hinamatsuri/map.html#05

      桃の節句と葵祭は時期が全然違うはず、どうして一緒に組み込んだのでしょう。雛人形にもいろいろな世界があるようです。

       でも、人形以上に興味深かったのは解説です。解説を読んでいると雛人形の歴史的な視点が浮かび上がってきます。

       例えば自分がスタンダードだと思い込んでいた十五人飾りは人形販売店の販売努力によって普及したもので、当初からスタンダードな形態ではなかったそうです。また、桃の節句といえば一般的には3月3日ですが、飛騨地方では1カ月遅れで行われるとのこと。いずれも知りませんでした。

       もっとも、よくよく考えてみれば大したことではないのかもしれません。雛人形も歴史の中で変遷はあるだろうし、7月でなくても七夕祭りはあるのだから、3月以外に雛祭りがあってもおかしくはありません。ただ、雛祭りにほとんど関心がなかったためか、雛人形といえば十五人飾り、雛祭りは3月3日という固定観念を少しも疑ってはいませんでした。少し前に日本の伝統は最近作られたものが多い、という記事を読んだばかりなのに。

      http://diamond.jp/articles/-/156382

       そして「百段雛まつり」が、関東大震災や空襲によって多くの雛人形が失われた関東地方の人のために行われていることも解説に書かれていました。空襲は全国各地で行われていたので(被害の差はあると思いますが)、関東大震災による打撃が相当大きかったということなのでしょうか。関東全体を対象にすれば展覧会をやるだけの人形が集まるような気もしますが、どうなんでしょう。

       普通、雛人形というとその美しさや豪華さを中心に見るのが一般的だと思いますが、歴史的関心に偏ったリポートになってしまいました。ご容赦ください。                            (てーるはっぴー)

       

      | co-verita | イベント報告 | 07:45 | - | - | - | - |
      オペラ観劇
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        「ラ・ボエーム」鑑賞記

         

        初めまして、「語り継ぐVERITA」初登場のてーるはっぴーです。よろしくお願いします。

        前回の記事でも予告されていましたが、11月17日新国立劇場にてオペラ「ラ・ボエーム」を鑑賞しました。その感想ということなのですが、私、今回がオペラ初鑑賞なものでうまく書けているかどうか。

        物語の中軸は19世紀のパリを舞台に展開される、詩人ロドルフォとお針子ミミの悲恋なのですが、私はメインから外れ、ロドルフォと友人との関係を中心に見ていました。冒頭、ロドルフォと画家のマルチェッロが薪代わりにロドルフォの原稿をストーブに入れて暖をとろうとするも、すぐに燃え尽きるという悲惨な状態をユーモラスに歌い上げる様子に私の頭は混乱。この後音楽家のショナールと哲学者のコッリーレが部屋に入ってきて何やら騒いでいましたが、皆さん明日の食事にも事欠いている様子。それなのになぜ明るいのかと戸惑いましたが、今思うとあの明るさは苦しい現実に立ち向かうすべなのかな、と。一見すると刹那的ですが、夢をもつ者同士強いきずなが生まれ、現実を生きる力になっていったのでしょう。

        ただ予備知識がほとんどない中で見たこともあり、ストーリーを追っかけるのに必死で「劇が主、歌は従」という見方になっていました。次鑑賞するときはもっと歌唱も堪能します。

         

        追記:「ストーリーを追っかけるのに必死で」なんて書いていますが、「後から入ってきた2人(ショナールとコッリーレのことです)の名前」がなかなか思い出せなかったうえ、ショナールの職業を哲学者と勘違いしていました。ちゃんと追っかけていたのかも心もとないです。

        (てーるはっぴー)

        【管理人より補足】

        この日、参加したのは8人。7月のはじめに予約し、管理人などはもう忘れかけていましたが、熱心にこの日を待っていたメンバーもいたようです。

        仕事を5時半に切り上げて初台に向かい、軽く夕食をとってから会場に入りました。

        席はもちろん、安い4階C席でしたが、それでも一人あたり7000円近くで、若い薄給のメンバーではなかなか行けません。

        予定していたスパゲッティーレストランが「改装休業」だったり、行き着くまでにはぐれる人が出たり、相変わらずのドタバタ観劇でしたが、劇場を揺るがすようなテノールの声量(BRAVO!と拍手が集中)、生の演奏と重唱の美しさ、やはり行かないと味わえません。また行きたいね!

        | co-verita | イベント報告 | 12:27 | - | - | - | - |
        2014夏のランチ会
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          先週末は、新宿のとあるホテルのレストランで、ヴェリタ恒例の夏のランチ会を行いました。

          東京でこの夏初めての猛暑日を観測した前日に続き、この日も午前からたいへんな暑さのなか、オフィスの常駐スタッフのほか、この半年、1年の間にご協力いただいた外部スタッフのみなさん、そして今回は、昨年9月から今年2月にかけて行われた全6回シリーズの連続講座の講師の方にもいらしていただき(お一人どうしても仕事の都合でお越しいただけませんでしたが)、にぎやかな会となりました。

          写真も撮影したのでしたが……暗かったためかオートフォーカスが機能せず、ことごとく失敗。楽しい会の様子が画像でお伝えできないのが残念です(どなたかから提供してもらえたら、後ほどアップします)。

          ランチ会後は、連続講座の講師の方々と別の会場に移り、講座の記録を今後どう生かしていくか、具体的なお話をしました。
          もう少し具体的なことが固まったところで、こちらにもご案内できるのではないかと思います。
          お楽しみに(^^)v


           
          | co-verita | イベント報告 | 16:44 | - | - | - | - |
          VERITA連続講座第6回・御礼
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            先週末、2月14日の金曜日から、首都圏を含む関東甲信地方に記録的な大雪が降った翌日、
            VERITA連続講座のシリーズ最終回となる第6回目が予定通り行われました。

            未明に雪から雨に変わり、その前の週に降った雪と新たに降った雪の雪解け水と、
            降雨による雨水の排水が追い付かず、ところどころシャーベット状の水があふれ、
            道路は冠水、川となって交差点に流れ込むような状態で、長靴やブーツでも足元が濡れる
            さんざんなコンディションでした。

            そんななか駆けつけてくださった講師の滝田恵さん、そしてご参加のみなさまには、
            あらためまして心より感謝申し上げます。

            滝田さんのお話は、主として雑誌校正に関してでした。
            なぜ雑誌校正に携わるようになったか、その経緯から始まり、プロの校正者、
            とりわけフリーランスの校正者としてやっていくために必要な事柄、心構えなど、
            きわめて実践的なお話がうかがえました。
            なかでも、現場に積極的に出向くことが大事である、雑誌なら雑誌のカラーや出版社の社風、
            人の雰囲気を敏感に肌で察知して、何が求められているか、皮膚感覚でつかむことが大切だ、
            というお話は、ともすれば、すべてメールでのやり取り、原稿やゲラのやり取りすらも、
            宅配や郵便、データでのやり取りですませてしまう昨今の仕事のやり方について、
            反省を迫るものでした。
            人とのやりとりも校正者として大事である、たとえば単行本などの仕事でも、
            納品などのやりとりを、宅配便だけではなく、実際に持って行きその場で話すなど、
            ビジネスとして会話できることが、次の仕事にもつながっていく、とのことでした。

            ほかにも、ミスをした時も、直すべきところについては直し、二度と同じミスを犯さないこと、
            そして落ち込まない精神力の強さが必要であること、また、人のネットワーク作りの大切さも、
            シャイな性格の多い校正者にとって見逃しがちな点についてのお話など、とても有益なものでした。

            開始時間がだいぶ押してしまったこともあり、質疑応答の時間が限られ、
            ごくわずかな質問しかお受けできなかったのが、少々心残りな回となってしまいました。
            この場をお借りして、お詫び申し上げます。

            ごく簡単な、つたない実況ではありますが、当日、ツイッターでもお話の要点について
            お伝えいたしましたので、そちらもご参照くだされば幸いです。

            校正・校閲のヴェリタです(ツイッター公式アカウント)
            https://twitter.com/koseiverita
             
            | co-verita | イベント報告 | 15:53 | - | - | - | - |
            ヴェリタ連続講座第5回について簡単なご報告
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              一昨日、連続講座特別編にご参加のみなさま、お疲れさまでした。
              ランチ会を兼ねての催しということで、ツイッターでの実況もできませんでしたが、
              こちらでごく簡単にどんなお話であったか紹介したいと思います。
              講師としてお話し下さった宗像さまには、わざわざ福島からおいでいただき、
              とても感謝しております。
              また、会場の開店時間との兼ね合い、また事前の詰めも若干甘く、
              開始時間が遅れてしまったために、ただでさえ短い持ち時間が、
              なお短くなってしまい、申し訳ないことをいたしました。
              この場をお借りして、お詫び申し上げます。

              校正のスペシャリストが集まる会だけれども、あえて、
              むしろ出版業界全体のお話を、
              とのことで始まった講座。
              およそ15年前には4600社余りあった出版社がその間に1000社ほど減り、3600社になったこと、
              売り上げでいえば、出版社、取次、書店からなる出版業界全体でも、トヨタの年間売り上げの
              およそ5分の1程度であることなど、厳しい出版業界。
              しかも、
              上位500社で売り上げ全体の9割を占めます。残りの3000社強で残り1割という、
              ゆゆしき状況とのこと。


              1日当たり225点、年間8万点の書籍が発行され、返品率も3分の1に上り、
              すでに市場も飽和状態になっていること、これも、“自転車操業”状態が恒常化している
              出版界の問題として深刻な問題であることが痛感させられました。

              一方、書店も毎年1000店ペースで減っていて、にもかかわらず、大型書店が増えているため、
              売り場面積は減っていないなど、寡占化がなお進んでいるようです。

              また、ご経験から本・雑誌づくりの現場の臨場感あふれるお話もうかがえました。
              最近増えている“語り下ろし”の手法による書籍出版の話、また、細かい数字は省きますが、
              定価1000円の本を5000部作り、6割ほどが売れた場合の損益、重版がかかるなどしないと、
              200万円近くの赤字となるなど、本づくりの構造的な問題も身につまされるお話でした。


              雑誌づくりのお話では、企画から記事作成までの段取りのお話、とりわけ、
              インタビューを中心に記事を構成していく過程のお話、
              チーム取材の実際など、
              じつにためになり、おもしろいお話がありました。
              なかでも、インタビューする前の準備。大宅文庫などで徹底的に過去の記事を洗い直し、
              関係のある人物からの聞き込み調査などで調べ上げ、インタビューされる側が、
              もうとっくに調べ尽くされているので、いまさら事実と異なることは話せない、
              と思うまでに入念な準備をする、というお話は迫力がありました。

              それ以外に、海外での危なかったお話、怖いエピソード、チェルノブイリの話など、
              海外でのご経験など短い時間に盛りだくさんでした。
              もっともっとお聞きしたかった、もうちょっと時間さえあれば。それだけが残念でした。
              | co-verita | イベント報告 | 10:06 | - | - | - | - |
              連続講座第3回ありがとうございました
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                昨日、連続講座第3回が無事終了いたしました。
                ご参加のみなさま、ありがとうございました。

                昨日のお話も、ビジネス校正=商業印刷校正といった分野の特殊なミスの起こり方、そしてその対処法など、とても有益なお話がいただけました。「先祖返り」といった、特殊な用語も飛び出し、興味深い内容でした。
                講師の中村さん、ありがとうございました。

                ちなみに「先祖返り」とは、DTP特有のミスの起こり方で、たとえば、初校→赤字修正→再校→赤字修正→三校と進むうち、再校で初校の赤字が直っていることが確認済みなのに、三校になって初校の赤字が修正されてない状態(再校の赤字は修正されているにもかかわらず)で出校したりすることを指すそうです。原因としては、本来ならば再校のデータを元に、そこに再校で出た赤字を修正・反映して三校を出すはずが、(初校の赤字が反映される前の)初校データを元に再校の赤字を修正して三校として出校してしまう、といったことが考えられるそうです。

                誤植とは、文字通り活版印刷の植字のミスのことを指し、現在のDTPのミスはもはや誤植ではない、といったお話など、工程の違いによって起こりうるミスの違いについてのお話は、とても示唆に富むものでした。
                いずれ、こちらのブログでももう少し詳しくお話の内容をお伝えできればと思います(第1回もまだアップできておりませんが;;)。
                非常にかいつまんだ紹介ではありますが、ツイッターで当日のお話の様子をお伝えしております。
                こちらもご参考になれば幸いです。

                校正・校閲のヴェリタです(ツイッター公式アカウント)
                https://twitter.com/koseiverita
                 
                | co-verita | イベント報告 | 11:21 | - | - | - | - |
                ヴェリタ連続講座第2回の内容がブログに!
                0
                  10月19日のヴェリタ連続講座第2回目は、元共同通信社の木村剛久さんを講師にお招きしての「ぼくの失敗談」と題するお話でした。前半1時間ほどで「傷だらけの編集人生」こと、ご自身の編集者時代の失敗談をユーモアをまじえてお話しくださいました。
                  追々、こちらのブログでもお話を紹介、と思っていましたところ、なんと木村さんご自身がブログにまとめてくださっていました!

                  傷だらけの編集者人生@海神日和
                  http://kimugoq.blog.so-net.ne.jp/2013-10-20

                  ぜひ、ご覧になってみてください。
                   
                  | co-verita | イベント報告 | 12:56 | - | - | - | - |
                  ■ VERITA連続学習会第1回、深い感動のうちに終了。
                  0


                    「次代の校正者育成のため、外部から講師をお招きし、連続した講座(学習会)を行います」と銘打って9月からはじめた「VERITA連続講座2013」の企画。第1回は、新潮社校閲副部長を務め、長年にわたって文芸作品を中心とする単行本校正に従事された飛山純子さんをお招きして、じっくりとお話を伺いました。



                    「校閲とはどういう仕事か」というテーマに沿って、飛山さんは「校閲とは、著者の原稿に直に対面して、その思想や主張を間違いなく読者に届けられるようサポートすること」と語りはじめ、そのためには校閲者はどういうことをしなければならないのかを、みずからの経験を通して静かに述べられました。



                    実際の仕事にあたって留意すべき項目として、語句の適否や、百科項目に始まるいくつかのポイントを、複数の辞書や客観的に信頼のおける資料に基づいて確認しなければならないことなど、大変実践的に役立つ内容をお話しくださいました。また、若き日の飛山さんが高名な作家諸氏との校正ゲラ上で繰り広げたやりとりなど、貴重な経験をうかがえたことは、私たちの財産となったと思います。



                    webで新潮社の校閲をめぐって話題になっていることなども取り上げていただき、2時間余りにわたり、質疑応答を含めて凝縮した講座が展開されました。とてもここではまとめきれませんが、今後、なんらかの形で紹介できればと考えております。
                    乞うご期待!
                    (文 W)
                    | co-verita | イベント報告 | 10:50 | - | - | - | - |
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