語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

 静けさの前の嵐?
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     静けさの前の嵐?

     

     2020年が始まりました。皆さんは年末年始どのようにお過ごしでしたか。私は帰省先でボーっと「チコちゃんに叱られる!」などを見ていました。某5歳児に叱られそうですが、ここ何年かでは一番のんびり過ごせたような気がします(なお、NHKの番組では某財布の妖精が出てくる方が好きです)。

     でも、世の中の方は日産自動車の前会長が国外へ逃亡したり、カジノ絡みで国会議員が逮捕されたり、アメリカとイランが一触即発になったりと、年末年始など関係なく慌ただしく動いていました。マスコミ各社の報道もお屠蘇気分のない、いつになく気合いが入っていたように思いましたが、気のせいでしょうか。

     ま、カルロス・ゴーンがレバノンへ逃亡したと知ったら年末だろうが取り上げないわけにはいかないし、楽器ケースに入って出国なんて聞いたらみんな興味津々でしょう。マスコミはやるべき役目を果たして、ニーズに応えた。それだけのことかもしれません。

     でも、××の一つ覚えみたいに今年はどうなる、なんて役にも立たない予想をやるよりはよっぽどいいです。いや、予想をすること自体は悪くない。問題なのは正月だからという漠然とした理由で、だれにも振り返られないのが分かり切った予想をすることです。

     報じられた内容は玉石混交ではありますが、世の中の動きに年末年始も忘年会もないということを実感し、そして報道の意義を再確認することができました…。が、ふと妄想が。今報道が頑張っているのは今年東京オリンピックを控えているからじゃないのか。夏になったら報道はオリンピック一色になるから、せめてその罪滅ぼしとして今頑張っておこうと…。根拠は全くありません。でもオリンピックが近づいたとき、マスコミがどうするかについては皆さんも私と同意見だと思います。

    (てーるはっぴー)

    | co-verita | 社会の動き | 19:32 | - | - | - | - |
    道はどこにでもある
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      道はどこにでもある

       

      前回、「桜を見る会」について、言葉を尽くして書こうという気が起きない、結局は「強そうな相手には黙ってシッポを振るということでしょ」と書きました。そして他の時事問題も同様に「強そうな相手には黙ってシッポを振るということでしょ」ですべて片付く、とも。しかし、これを読んで単純に私の筆力不足であることを理解しました。

      https://twitter.com/montagekijyo/status/1204005223208898560

       

       「桜を見る会」だけでなく、国民の生命や財産に関わることだって隠蔽することもありうるのに、前回の原稿執筆時には考えていませんでした。他の人がつくったものを見ればなるほどと思うのに、自分の中から言葉を生み出すことができません。

       思うに時事問題を取り上げる際、タテマエでは読み手のホンネに迫れない、という諦めがあるのでしょう。例えば公文書の隠蔽や恣意的な破棄は民主主義の根幹を揺るがすと追及することは今の自分でもできる。でも「私達の生活と何の関係があるのか」といった声に効果的に反論する言葉が見つからない。せいぜい自分達の生活と関係がなかったら何やってもいいのか、と言うのが精一杯。「私達の生活と何の関係があるのか」なんて、本来公言することも憚られるようなホンネなんですが、それが全然甘っちょろいと思えるほど、ひどい言説が幅を利かせている現実にタテマエの無力さを感じてしまう。更に言えば、民主主義とは何か、基本的人権とは何か、といったタテマエについて抽象的なイメージはあっても、他人にうまく伝えられない。自分自身が根本的な部分でタテマエを理解していないから。

       だからこそ、前述のツイートのような優れた意見に接し、学べるのは本当にありがたいことです。学んだ成果が文章に反映されているわけではありませんが(苦笑)、ただ読んでいるだけでもまだいろんな可能性が世の中にあるんだということは理解できます。来年もまだ無数にある知らない世界、新しい視点に出会える一年でありますように。

      (てーるはっぴー)

       

      | co-verita | 社会の動き | 09:46 | - | - | - | - |
      ヨイショ感想文募集への道(後編)
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        ヨイショ感想文募集への道(後編)

         

         『殉愛』を巡る騒動で百田尚樹を巡るタブーが満天下に知れ渡ってから4年。この間も百田の放言と出版業界の傍観は相変わらずで、正直自分も食傷気味になっていたところに爆弾は投下されました。『日本国紀』という名の爆弾が。

         既に買ったり、書店や広告で見たりした方も多いと思いますが、『日本国紀』とは昨年発売された百田の著書。帯には「日本通史の決定版!」と銘打たれ、百田本人も「書かれていることはすべて事実」と豪語するほどの自信作です。

        https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1058930674701193216

         

         しかし『殉愛』同様、発売当初から記述についての疑問が続出。例えばこんな感じで。

        https://twitter.com/shinhori1/status/1062146492935286785

         

         それに対する百田の返答がこれ。

        https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1062269003773759488

         

         端的に言って反論になっていないと思うのは私だけ?まあ、百田がどう反論しようと『日本国紀』は増刷後修正がかけられました。「書かれていることはすべて事実」ではなかった、ということです。

         そして『日本国紀』にはもっと大きな問題点が指摘されています。盗用です。参考文献の記載がないのに、他人の著書、はてはウィキペディアの記事までほぼ丸写ししている、というのです。

         言うまでもなく盗用は物書きにとって致命的な行為ですが、百田は危機感ゼロ。あっさりとウィキペディアから「引用」したことを認めました。

        https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1065064111283699712

         

         「引用」と書いていますが、きちんとウィキペディアによることを明記していなければ引用とは言えません。ウィキペディアを使ったのを知られたくなくて明記しなかったのかもしれませんが、書かなければばれないとでも思ったのでしょうか。

         それとも、自分は出版界のタブーだから何やっても大丈夫だという意識があるのでしょうか。百田と接点のある出版社はほぼ黙っているし、『日本国紀』の版元の幻冬舎に至っては百田を批判した作家の津原泰水の小説の文庫化を直前になって中止しただけでなく、津原作品の実売部数を暴露しました。実売部数の公表はタブー破りだと物議を醸しましたが、問題の本質はそこじゃありません。儲からない奴は黙っていろという意思表示をしたということが一番の問題なのです。

        https://twitter.com/j_geiste/status/1129597841880506368

         ウィキペディアをパクる作家、アマチュアに指摘されて間違いを直す編集者、盗用であるか否かという問いにまともに答えられない出版業界。『日本国紀』を巡る一件は、控えめに言っても最低です(その後、ヨイショ感想文募集の話が出て最低記録は更新されましたが)。よくテレビ業界のやらせが話題になりますが、きちんと話題になって世間から批判されるだけ百田たちよりマシです。

         以上、2回にわたってヨイショ感想文募集という醜態を生んだ土壌がどのように作られていったか、その流れを見てきました。「以前からあった問題」とは何か、分かっていただけたかと思います。出版業界の皆さん、プロフェッショナルの矜持というものを見せてくださいよ。今からでも遅くはないはずです、多分(遅かったとしてもやってください)。

        (てーるはっぴー)

        | co-verita | 社会の動き | 20:04 | - | - | - | - |
        ヨイショ感想文募集への道(前編)
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          ヨイショ感想文募集への道(前編)

           

           前回、百田尚樹の小説『夏の騎士』の感想文募集を巡る騒動について「ヨイショ感想文募集という事態は突発的に生じたのではなく、以前からあった問題を放置した末に生じた産物だ」と書きました。今回はヨイショ感想文募集に至った過程を振り返ってみようと思います。

           『永遠の0』が大ヒットしてベストセラー作家となった百田ですが、話題になったのは作品だけではありません。作品の外でも右派向けの言動で注目されていました。例えばこんな感じで。

          https://twitter.com/hyakutanaoki/status/335778038639894528

           

           その後、2013年11月にNHKの経営委員に就任したあたりから彼の言動はヒートアップしていきます。典型的だったのは2015年、自民党の若手議員の会合で「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」と発言したことでしょう。

           個別の主張を批判するのではなく、気に入らない言論機関をつぶせということ自体、決して筋のいい話ではありませんが、政権与党の国会議員が主催する会合でそんな発言をしたら、権力を使って言論機関を弾圧するつもりと思われて当然です。極めて悪質な発言だということは当の百田自身、「冗談」なんて言い逃れをしていることからも分かると思います。

          https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS28H2P_Y5A620C1PP8000/

          https://twitter.com/hyakutanaoki/status/615122704971075584

           

           当然新聞などでも大きく報じられましたが、私の記憶では出版社系週刊誌はほとんど動かなかったと思います。言論の自由を脅かすという意味で、出版社にとっても看過できない話だったのに。ベストセラー作家には物が言えない、ということでしょうか。

           お前の記憶違いじゃないか、って? 百田の発言は確かに問題だが、ああいう発言はほかにもあるし、作品の問題じゃないから出版社が追及しないのは無理からぬ話じゃないか、って? 私の記憶に関して言えば、当てにならないというのは自分が一番よく分かっているつもりです。

           しかし、仮に出版業界が批判していたとしても、百田の放言がその後も続いているのを見れば、ほとんど意味を成していないのと同じことです。そして沖縄2紙に対する発言より前に、百田は自著の信頼性を失わせるような騒動を起こしています。

           2014年、百田は歌手のやしきたかじんの闘病生活を描いたノンフィクション『殉愛』を発表しましたが、その内容を巡って多くの疑問がネット上で噴出。さらに名誉を傷つけられたとして、たかじんの長女や元マネージャーが百田を訴える事態に発展しました。

           しかしここでも出版業界の動きは鈍かったです。そして身もふたもない発言が月刊誌『WiLL』編集長(当時)の花田紀凱から飛び出しました。

          https://news.yahoo.co.jp/byline/hanadakazuyoshi/20141210-00041395/

           

           花田は百田を擁護しているんですが、百田に対する訴えを「週刊誌もワイドショーもどこも取り上げない」ことを認めたうえで、取り上げないのは当然だとのたまっているわけです。こんなことを書く方も書く方ですが、書かれる方も書かれる方です。

           せめてこの時、立ち止まって考えることができれば。しかし、転落は続くのです。

          (てーるはっぴー)

           

          | co-verita | 社会の動き | 12:29 | - | - | - | - |
          ここまでやっちゃうか
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            ここまでやっちゃうか

             

             政治的な話題が続いて単調になってきたので、私生活を振り返ってみましたが、最近はいつにも増して話題がありません。平日は仕事、休日は家事と録画したテレビ番組観賞そして図書館で読書という日常は相変わらず。健康診断やオフィス移転もつつがなく終わり、変わったことといえば部屋のLEDシーリングライトが突然故障したくらい。しかしそれも思いのほか順調に解決し、ここで詳しくレポートするような停電生活を送ることもありませんでした。

             原稿どうしようかと思っていると、突如としてとんでもない話が飛び込んできました。とんでもない話は過去にもありましたが、今回は次元が違います。異世界に飛ばされたかと思うほどの衝撃でした。

             初めに書きます。心臓の弱い人は見ないでください。それ以外の人は心してご覧ください。

             それではどうぞ。

            https://buzzap.jp/news/20191005-natsunokishi-yoisho/

             

             どうですか?我が目を疑って二度見してませんか?現実です。百田尚樹の小説『夏の騎士』をヨイショして、優秀なヨイショと認められたら図書カードが当たるという企画が実在したのです。

             いやしかし、人をヨイショする企画はたくさんあるでしょうが、自分でヨイショしてくれと頼む企画なんて初めて見ましたよ。しかもベストセラー作家が、金品までつけて。人参ぶら下げないとヨイショも出てこないような駄本だと言ってるのも同然じゃないですか。

             でも…。本気でやっているのではなく何か意味深なメッセージが込められているのではとも思いました。例えば、百田が裸になっているのは実は裸の王様を暗示していて、ヨイショを募集するという行為も自分の現状を自虐的に風刺しているのでは、という具合に。

            しかし、企画がすぐに中止になったのを見ると、やはり文字通りヨイショを集める気でいたか、もしくはヨイショを集めると発表したらウケると考えていたようです。百田本人は「全部をお任せにしていた」とあたかも何も知らなかったかのようにツイートしていますが、

            https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1180473595421585417

             

            言われるままに脱いで金ピカになって、図書カードを持ってたんですかね。前述『BUZZAP!』記事には別の広告も紹介されていますが、百田の了解を得たと書いてあります。ヨイショ募集だけは了解を得ていなかったんですかね。百田本人も企画の趣旨をよく理解していた上で参加したと考えるのが自然で、「全部をお任せにしていた」とは白々しい。知らなかったとしたら相当なアホです。

             さて、今回の件、多少は話題になりましたが、迅速に中止が決まったこともあってか、急速に過去のものになろうとしています。しかしまだ十分に言及されていない観点があります。ヨイショ感想文募集という事態は突発的に生じたのではなく、以前からあった問題を放置した末に生じた必然的な産物だ、ということです。ただのおふざけだと思ってやり過ごしていい問題ではありません。

            (てーるはっぴー)

            | co-verita | 社会の動き | 17:45 | - | - | - | - |
            自分より下だと思ってますか?
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              自分より下だと思ってますか?

               

               台風15号が直撃し、千葉県の各地で長期間にわたって停電が発生。復旧がなかなか進まない状況の中で、一人の政治家が奮闘していることはあまり話題になっていません。先日の内閣改造で内閣府大臣政務官に起用された今井絵理子参議院議員です。

               …と書いたら皆さん驚かれるでしょうか。まだ1期目で政治のことなんて何も勉強していないような輩が一体何を頑張っているのかと。私の知る範囲では、今井の政務官就任を支持する声は見たことがありません。

               確かに内閣府大臣政務官という仕事が今井に適任か、というと私もそうは思っていません。しかし、彼女は、自分の本当の役割を見事に遂行しているといえます。「おとり役」として。

               今井が役職に就くことで、現状に対する不満や憎悪は彼女に向けられます。そして誰もが今井を非難し、他のさまざまな問題から注意をそらさせているわけです。

               でも、彼女は一方的に怒られる立場なのでしょうか。内閣府大臣政務官は、なりたい人が立候補してなれる仕事ではありません。閣議の決定を経て初めてなれるのです。辞退しろという声があるかもしれませんが、一年生議員が内閣の意向をつっぱねるのは容易ではないでしょう。

               言われたとおりに役職を引き受けただけなのに、自分一人で批判の矢面に立ち、政権の安定に寄与する。なおかつ反論はおろか、愚痴の一つも言わない。なんと素晴らしい自己犠牲の精神でしょう。

               もし、今井が政務官になったことに本気で不満があるなら、内閣を追及するのが筋でしょう。あるいは今井に代わる適任者を提示するとか。でも、そんな動きは起きずに七十五日もたたないうちに忘れ去られるでしょう。本気で怒ってるならそもそも今井を国会議員にさせませんし、今まで続けさせていませんって。

              むしろ私たちには今井のような政務官がふさわしいんじゃないですか。ほら、この発言なんて皆さんの理想じゃないですか。

              https://twitter.com/Eriko_imai/status/878072125252182017

               

              まあ今井に対しては今回の件に限らずほとんど批判だらけですけどね。何か批判するとお約束のように「代案を出せ」という人が出てくるものですが、今回は見当たりませんね。どこ行ったんでしょうか。

               もっとも、「おとり役」は過去にもいたので、もう慣れてしまってありがたみを感じていないだけかもしれません。桜田義孝元オリンピック・パラリンピック担当大臣もその一人でしたが、思えばかわいそうな人でした。自分でパソコンは使ってないとか言ったら、海外のメディアにまで取り上げられてしまいました。言い返せばいいのにと思いましたよ、「俺なんて大したことない、総理なんて憲法を理解していないぞ」ってね。

              (てーるはっぴー)

              | co-verita | 社会の動き | 14:28 | - | - | - | - |
               まだ遅くはない
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                 まだ遅くはない

                 

                 今回は当初『週刊ポスト』9月13日号の特集について書こう、と思っていましたが、筆が一向に進まぬうちに理路整然とした怒りの声が次々と出てきて、書くことがない、どうしたものかと考えているうちにこんな記事を目にしました。

                https://www.yomiuri.co.jp/sports/etc/20190907-OYT1T50084/

                 

                 マラソングランドチャンピオンシップで、熱射病の症状が出ている選手のためにゴールに氷入りの風呂を置くそうですよ。で、オリンピックでも実施する見通しだというのですよ。

                 オリンピック絡みでは今までも信じられない話があったので、もう驚くこともないと思っていましたが、それでもこの記事には絶句しました。とうとうバラエティ番組のネタにまで進出したかと。熱湯風呂から飛び出て、氷の入ったタライに駆け寄るダチョウ倶楽部を想像しちゃいましたよ。

                 底が抜けているとしか思えませんが、ここで一旦冷静に。スポーツのことも熱射病のこともよく知らないのだから、簡単に馬鹿馬鹿しいと決めつけてはいけません。歴史関係でろくな証拠もなく生半可なことを吹聴している人たちの醜態はよく見てきたはず。

                 少し調べてみたらこんなのを発見。

                https://www.japan-sports.or.jp/Portals/0/data/supoken/doc/heatstroke_0531.pdf

                 

                 この『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』(以下、『ガイドブック』)では、「熱射病が疑われる場合の身体冷却法」として氷水浴法を推奨しています(P9)。どうやら荒唐無稽な考えとは言えないようです。

                 でも…『ガイドブック』にはこんなことも書いてありました。「いったん熱射病を発症すると、迅速適切な救急救命処置を行っても救命できないことがある」(P6)と。前述記事の日本陸連の山沢医事委員長の「こうした暑さ対策こそマラソンのレガシー(遺産)」という発言はやはり能天気と思われても仕方がないのではないでしょうか。語るべきは「レガシー(遺産)」なんて抽象的な表現じゃなくて、氷水浴法にどのような効果があるのか、過去にどれだけ利用されてきたのか、についてでしょう。そして氷水浴法は万能ではないということをきちんと伝えるべきでしょう。

                 最後に。既成事実が積み重なっているのを承知で書きます。

                 東京オリンピック、やっちゃダメなんじゃないですか?専門家が科学的な知見を語らない(語れない?)。この一点だけでも再考に値するとは思いませんか。

                (てーるはっぴー)

                | co-verita | 社会の動き | 18:21 | - | - | - | - |
                続・読まれてました
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                  続・読まれてました

                   

                   続きです。前回は「てーるはっぴーの書いていることがヴェリタの意見だと思われると困る」という批評について意見を述べましたが、今回は「自民党批判で悪評高い」について。

                   いろいろ思うところはありますが、まず思うのは筆力が足りない、ということ。前回も書きましたが、一番好きな政党が自民党だという人は過半数に達してはいないし、安倍内閣の支持率は45%から60%弱。潜在的に今の政治や世の中に不満を持っている人は少なくないのに、悪評になるのは読ませる文章を書けてないからに尽きます。

                   ただ、筆力がない分際で偉そうなことを書きますが、自民党批判という見方は間違いではありませんが、一面的・表層的です。メインターゲットは別にいます。

                   過去の投稿を振り返ってみましょう。6月17日投稿「邪推であると思いたい、が」で私は丸山穂高の発言が憲法第9条の精神に反していると批判する一方、こう書きました。

                   

                  丸山の発言が憲法違反だから皆さん怒っているんでしょうか

                   

                  と。そして最後に丸山の発言はみんなが悪いと思っているから批判されている、違うというならなぜ自民党の進める憲法改正に対しては懐疑的な意見が大きくならないのか、菅官房長官や麻生財務大臣の発言は丸山ほど問題視されないのか、とも書きました。誰に向かって書いているのか、もうお分かりでしょう。自分より弱いと思っている相手は付和雷同して叩くくせに、強いと思っている相手には黙る人に対してです(昨年6月3日投稿「もしも日大アメフト部の悪質タックル問題を…」もご参照ください。日頃無批判に受け入れられているロジックの滑稽さがよく分かると思います)。

                   もう一つ、自分としては自民党支持者の方でも納得せざるを得ない書き方をしてきたつもりです。例えば昨年7月15日投稿「日本は好き、でも…」。RADWIMPSの「HINOMARU」、自民党支持の人でもダメでしょ。「僕らの燃ゆる御霊」ですよ?悪気がなかったら、愛国心があったら日本語を粗末に扱うのもOKですか?

                   身近に自民党の関係者がいるなら声を上げづらいでしょうが、安倍内閣の支持率が100%になっているわけではないから、みんながみんな、声を上げられない環境にいるというわけではない。みんなが社会的な事象に一切関心がないというならともかく、丸山や日本大学や吉本興業は批判する。一方で、大した理由もないのに強いと思っている相手には黙ってて、声を上げようとする人の足は引っ張る。誰の目から見ても醜悪だと思いますけど、皆さんはどう思いますか?

                  (てーるはっぴー)

                  | co-verita | 社会の動き | 18:10 | - | - | - | - |
                   邪推であると思いたい、が
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                     邪推であると思いたい、が

                     

                     とりあえずホッとはしています。でもそれ以上に戸惑っています。日本維新の会所属の丸山穂高議員が国後島で「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」「戦争をしないとどうしようもなくないすか」などと発言したことへの世間の反応に対してです。

                     当初この発言を目にしたときは、またやらかしたのか、という感じでした。以前から酒でトラブルを起こしたり、軽口を叩いて橋下徹に「ボケ!」なんて言われて離党届を出したかと思えばすぐ撤回したりして、ちょっとした話題になっていましたから。しかし、桜田義孝のように問題人物扱いされることはありませんでした。今回も大した騒ぎにはならず、せいぜい「言い過ぎだが気持ちはわかる」といったあたりで収束するだろうと思っていました。現に丸山は当初「発言を切り取られており、心外」などと述べており、メディアに責任を転嫁していました。簡単に乗り切れると高をくくっていたのでしょう。

                    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44739660T10C19A5CC1000/

                     

                     しかし、世論は猛反発しました。丸山は発言を撤回し、日本維新の会からは除名されました。与野党ともに非難はしても、かばう声はほとんどありません。戦争によって領土紛争を解決しようというのは、公然と憲法第九条に違反するわけで非難されるのは当然です。

                     でも、どうも腑に落ちないんですよね。丸山の発言が憲法違反だから皆さん怒っているんでしょうか。別の要因のほうが大きいんじゃないでしょうか。

                     まず、丸山の態度の悪さ。酔っぱらって元島民に絡むというのはどう見ても擁護できる余地はありません。もし、シラフで冷静に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか」と質問したらどうだったでしょう。外面さえ冷静だったらどんな発言でも許されるのは、官房長官の記者会見を見て痛感しています。

                     そして、丸山が無名だったこと。麻生太郎が「セクハラ罪という罪はない」などと暴言を吐いても、「言えないような本音を言ってくれる人」として公認されているので大して批判されませんが、丸山はせいぜいネット上で多少名を知られている程度の存在です。何の遠慮もなく批判できます。

                     さらに、暴言の対象がロシアだ、ということ。北方領土返還交渉が進展している(?)中で、ロシアを刺激するのはまずいという雰囲気があったからじゃないでしょうか。もし中国や韓国相手に戦争しよう、と丸山が言ったらどうだったでしょう。

                     こういった要因が重なり最終的に「皆が思っているから丸山が悪い」という境地に達した、というのが真相のような気がします。この推測が邪推で、戦争をしてはいけないというコンセンサスが明確にあるなら素晴らしいことです。でももしそうならどうして自民党の進める憲法改正に対して批判とまではいわなくても、懐疑的な意見が大きくならないのでしょうか。なぜ菅や麻生の発言は丸山ほど問題視されないのでしょうか。

                    (てーるはっぴー)

                    | co-verita | 社会の動き | 00:06 | - | - | - | - |
                    私が読んだのもたまたまです
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                      私が読んだのもたまたまです

                       

                       憲法に男女両性の本質的平等が明記されてから70年以上がたちましたが、今でも地方議会では女性議員がゼロ、という自治体があります。鹿児島県垂水市もその一つ。女性市議が今まで一度も誕生したことがないそうです。

                       で、3月8日「朝日新聞」朝刊のオピニオン欄にその垂水市の池山節夫市議会議長の発言が載っていましたが、実にひどい。褒めるところがあるとすれば、反面教師として我が身を振り返るよい機会を与えてくれた、ということでしょうか。 

                       池山の主張を要約すると、

                       

                      ・垂水市では女性市議が一度も誕生していない。男尊女卑だといわれるがそんなことは絶対にない、たまたまだ。

                      ・女性議員がいないことに対して弊害は感じていない。女性議員の発言で何か気づかされるかもしれないが、間近で聞いたことはない。

                      ・男女の進学率には所得によって格差があり、金銭的な余裕がなければ「女の子は我慢してね」という状況もあるかも。不合理ではあるが、それは親の考えること。

                      ・昔から男女平等だと思うのに、女性の背中を押すような法律ができるのは不思議。女性が選挙で勝てばいい話。

                       

                      といったところです。池山はなぜこのように主張するのか。それは自分がそう思うから、もしくは同僚の男性議員がそう言っているから。70年近く生きてきて、思い込みだけで行動して失敗したことがないんでしょうかこの人。もしないとしたら、それこそ「たまたま」でしょう。それに「男女平等だと思う」と書いていますが、その少し前に男女の進学率に差があることや、金銭的な余裕がないと「女の子は我慢してね」となるかも、と男女平等じゃない実態を書いているじゃないですか。自分の文章もまともに読めていないようです。

                       これは炎上しているぞと思い、すぐにヤフーのリアルタイム検索でキーワード「垂水市」「池山節夫」で検索してみましたが、意外に反応は鈍い。新聞の一面記事ではないということ、ネット上では有料記事で池山の主張が読めないこともあると思いますが、朝日新聞より発行部数が少ない「SPA!」や「新潮45」が話題になったことを考えるとかなり意外でした。垂水市に苦情が殺到したという話も聞きません。

                       よく「人は見たいものしか見ない」と言いますが、関心のあることでも見逃してしまう、「死角」のようなものを人は持っているのかもしれません。かくいう私も垂水市が今まで女性市議が誕生したことがないことで注目されていたなんて全然知りませんでした。偉そうなことは言えませんが、今回取り上げることで「死角」を埋める一助になればと思います。

                      (てーるはっぴー)

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