語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

 邪推であると思いたい、が
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     邪推であると思いたい、が

     

     とりあえずホッとはしています。でもそれ以上に戸惑っています。日本維新の会所属の丸山穂高議員が国後島で「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」「戦争をしないとどうしようもなくないすか」などと発言したことへの世間の反応に対してです。

     当初この発言を目にしたときは、またやらかしたのか、という感じでした。以前から酒でトラブルを起こしたり、軽口を叩いて橋下徹に「ボケ!」なんて言われて離党届を出したかと思えばすぐ撤回したりして、ちょっとした話題になっていましたから。しかし、桜田義孝のように問題人物扱いされることはありませんでした。今回も大した騒ぎにはならず、せいぜい「言い過ぎだが気持ちはわかる」といったあたりで収束するだろうと思っていました。現に丸山は当初「発言を切り取られており、心外」などと述べており、メディアに責任を転嫁していました。簡単に乗り切れると高をくくっていたのでしょう。

    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44739660T10C19A5CC1000/

     

     しかし、世論は猛反発しました。丸山は発言を撤回し、日本維新の会からは除名されました。与野党ともに非難はしても、かばう声はほとんどありません。戦争によって領土紛争を解決しようというのは、公然と憲法第九条に違反するわけで非難されるのは当然です。

     でも、どうも腑に落ちないんですよね。丸山の発言が憲法違反だから皆さん怒っているんでしょうか。別の要因のほうが大きいんじゃないでしょうか。

     まず、丸山の態度の悪さ。酔っぱらって元島民に絡むというのはどう見ても擁護できる余地はありません。もし、シラフで冷静に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか」と質問したらどうだったでしょう。外面さえ冷静だったらどんな発言でも許されるのは、官房長官の記者会見を見て痛感しています。

     そして、丸山が無名だったこと。麻生太郎が「セクハラ罪という罪はない」などと暴言を吐いても、「言えないような本音を言ってくれる人」として公認されているので大して批判されませんが、丸山はせいぜいネット上で多少名を知られている程度の存在です。何の遠慮もなく批判できます。

     さらに、暴言の対象がロシアだ、ということ。北方領土返還交渉が進展している(?)中で、ロシアを刺激するのはまずいという雰囲気があったからじゃないでしょうか。もし中国や韓国相手に戦争しよう、と丸山が言ったらどうだったでしょう。

     こういった要因が重なり最終的に「皆が思っているから丸山が悪い」という境地に達した、というのが真相のような気がします。この推測が邪推で、戦争をしてはいけないというコンセンサスが明確にあるなら素晴らしいことです。でももしそうならどうして自民党の進める憲法改正に対して批判とまではいわなくても、懐疑的な意見が大きくならないのでしょうか。なぜ菅や麻生の発言は丸山ほど問題視されないのでしょうか。

    (てーるはっぴー)

    | co-verita | 社会の動き | 00:06 | - | - | - | - |
    私が読んだのもたまたまです
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      私が読んだのもたまたまです

       

       憲法に男女両性の本質的平等が明記されてから70年以上がたちましたが、今でも地方議会では女性議員がゼロ、という自治体があります。鹿児島県垂水市もその一つ。女性市議が今まで一度も誕生したことがないそうです。

       で、3月8日「朝日新聞」朝刊のオピニオン欄にその垂水市の池山節夫市議会議長の発言が載っていましたが、実にひどい。褒めるところがあるとすれば、反面教師として我が身を振り返るよい機会を与えてくれた、ということでしょうか。 

       池山の主張を要約すると、

       

      ・垂水市では女性市議が一度も誕生していない。男尊女卑だといわれるがそんなことは絶対にない、たまたまだ。

      ・女性議員がいないことに対して弊害は感じていない。女性議員の発言で何か気づかされるかもしれないが、間近で聞いたことはない。

      ・男女の進学率には所得によって格差があり、金銭的な余裕がなければ「女の子は我慢してね」という状況もあるかも。不合理ではあるが、それは親の考えること。

      ・昔から男女平等だと思うのに、女性の背中を押すような法律ができるのは不思議。女性が選挙で勝てばいい話。

       

      といったところです。池山はなぜこのように主張するのか。それは自分がそう思うから、もしくは同僚の男性議員がそう言っているから。70年近く生きてきて、思い込みだけで行動して失敗したことがないんでしょうかこの人。もしないとしたら、それこそ「たまたま」でしょう。それに「男女平等だと思う」と書いていますが、その少し前に男女の進学率に差があることや、金銭的な余裕がないと「女の子は我慢してね」となるかも、と男女平等じゃない実態を書いているじゃないですか。自分の文章もまともに読めていないようです。

       これは炎上しているぞと思い、すぐにヤフーのリアルタイム検索でキーワード「垂水市」「池山節夫」で検索してみましたが、意外に反応は鈍い。新聞の一面記事ではないということ、ネット上では有料記事で池山の主張が読めないこともあると思いますが、朝日新聞より発行部数が少ない「SPA!」や「新潮45」が話題になったことを考えるとかなり意外でした。垂水市に苦情が殺到したという話も聞きません。

       よく「人は見たいものしか見ない」と言いますが、関心のあることでも見逃してしまう、「死角」のようなものを人は持っているのかもしれません。かくいう私も垂水市が今まで女性市議が誕生したことがないことで注目されていたなんて全然知りませんでした。偉そうなことは言えませんが、今回取り上げることで「死角」を埋める一助になればと思います。

      (てーるはっぴー)

      | co-verita | 社会の動き | 17:32 | - | - | - | - |
      馬鹿にするにも程がある
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        馬鹿にするにも程がある

         

         安倍首相曰く、自衛隊員が自分の子供に涙ながらに憲法違反なのかと聞かれた。本当にそんな話があったのかと国会で議論になったそうですが、正直そういう話があったかどうかについてはさほど気にしていません。確かに根拠を示さずあやふやな話を持ち出すのは問題ですが、自衛隊は合憲か違憲かという議論があれば、自衛隊員の子供が親に自衛隊は違憲なのかと聞いても不思議はありません。涙ながらに質問した可能性もないとは言えません。

         でも、改憲の理由にするのはダメです。自衛隊員が憲法違反かと子供が聞くような状況を作ったのは日本国憲法ではありません。人間です。

         日本国憲法を制定する際、憲法は自衛戦争をも放棄したと説明した後、警察予備隊(自衛隊の前身)を創設したのは吉田茂内閣です。憲法が自衛隊を作れと命じたわけではありません。そして、吉田内閣以降、自衛隊は憲法に適合しているとしてきたのは歴代政権です。憲法が自衛隊は合憲であると説いているわけではありません。よって現在の状況の責任を負うべきは人間の側にあります。このように一連の流れを見たら、子供でなくても「無理が通れば道理が引っ込む」とか「横車を押す」としか見えないと思えますが、違うんでしょうか。

        そもそも自衛隊員が子供に憲法違反と聞かれたから一体どうだと言うんでしょうか。答えに窮するとでも?自衛隊員を馬鹿にし過ぎでしょう。

         日本国憲法99条には公務員は憲法を尊重し擁護する義務を負うと明記されています。また、自衛隊員は入隊時に憲法および法令を遵守することを誓う義務があります(自衛隊法施行規則第39条)。よって、自衛隊員は自衛隊がなぜ合憲と言えるのか、合理的な論理を構築したうえで入隊しているはずであり(違憲だと思っている人はそもそも入隊しない)、子供の質問に対しても理路整然と自衛隊が合憲であると説明できるはずです。万が一答えられない隊員がいたとしたら、即刻憲法違反でクビです。

         ところで、子供に質問された自衛隊員は何と答えたのか、についてはほとんど話題になっていません。安倍の話の元ネタはこの方の話といわれていますが、それによると、「素直に読めば自衛隊は違憲だけど、しかしながら必要だろ」とのこと。直後に「僕自身が違憲だと思っていたんだから」とも言ってます。

        https://www.youtube.com/watch?v=rDw2dWCpMpg

        (5:46から)

         

        ……。前向きにとらえれば、自衛隊員の目から見ても、自衛隊は違憲だと思うと認めたのは収穫かもしれません。

        (てーるはっぴー)

        | co-verita | 社会の動き | 00:07 | - | - | - | - |
        「皆さんは納得されているんですか?」執筆時に感じたこと
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          「皆さんは納得されているんですか?」執筆時に感じたこと

           

           「皆さんは納得されているんですか?」執筆の際、裏取りのため1月16日からの菅官房長官の記者会見を全部チェックしていることは前回も書きましたが、見ていて気分は悪いです。週末に1時間ほどまとめて見たときは時間を返してくれ、と言いたくなる気分でした。

           政治信念が違うから?それもあるでしょう。でも官房副長官の西村康稔や野上浩太郎の会見には不快感がありません。発言内容は菅と大して違いはないと思いますが、記者の質問に丁寧に答えようという姿勢は見られました。

           主観的な問題だろ、って?でも、東京新聞の望月衣塑子記者とのやり取りはどうでしょう。いろいろ話には聞いていましたが、実際に見るとひどかったです。望月が質問し始めるとすぐに、何やら注意しているような声がかぶさってきて、質問が終わると菅が一言だけ返す。

          https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/18_a.html

          (望月と菅のやり取りは6:58ごろから)

           

          少なくとも西村は望月に対して答えようとしている態度は示していると思うのですが、いかがでしょう(ただし声がかぶさってくるのは同じ)。

          https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/31_a.html

          (望月と西村のやり取りは3:42ごろから)

           

           もっとも、菅にも言い分はあります。望月が誤った内容の質問をすることで、誤った事実認識が広がるのは問題だ、と。

           それでも、菅のやっていることは正当化できません。質問の内容が誤っているというのなら、理路整然と根拠を挙げて否定すればいいし、丁寧な返答が可能なのは前述の西村の会見でも明らかです(たとえ形だけだとしても)。もし対処できないのなら即刻辞任すべきでしょう。また、間違った内容が拡散するのは心配だとしながら、一言だけ返事を返すような失礼な態度が拡散することが視聴者の心証を悪くしないかを気にしないのは矛盾しています。

          それと、望月の質問に何秒かおきにかぶせてくる声。報道によると声の主は上村秀紀総理大臣官邸報道室長だそうですが、何がしたいのかさっぱり分からない。何やら注意している風ですが(「簡潔にお願いします」と言っている?)、覇気のない声で真面目に注意しているとは思えません。それ以前に人が質問している最中に割り込んでくるのは失礼だし、聞いてる側としてはひたすら不快です。「いいぞ、もっとやれ」と思っている人なんているんですかね。

           菅は上村に指示は出していないそうですが、

          https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201902/8_a.html

          (7:26からの望月の質問に対して7:58に返答)

           

          だったらはっきり制止すべきでしょう。黙認しているのも同然なのに指示していないということに何の意味があるのか。人格を疑われるような行為をやった挙句にはしごを外されて、実は一番ひどい扱いを受けているのは上村かもしれません。全く同情できませんが。

           それよりも、記者会見に事前通告?稀勢の里の引退についてどう思うか?

          https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/16_a.html

          (0:14から1:30)

           

          根本的におかしくないですか?                   (てーるはっぴー/文中敬称略)

          | co-verita | 社会の動き | 11:10 | - | - | - | - |
          皆さんは納得されているんですか?
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            皆さんは納得されているんですか?

             

             以前からごく一部では話題になっていた、東京オリンピック・パラリンピックの招致をめぐる贈収賄疑惑。JOCの竹田会長への捜査が正式に始まったということで、一般にも広く知られるようになりました。これを受けて1月15日、竹田が記者会見しましたが、評判はよろしくありません。

            https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011500648&g=spo

            https://www.youtube.com/watch?v=RgNxa5Wkmcw

            (会見は24:50ごろから)

             

             まあ、当然です。記者からの質問には応じず一方的に自分の言い分を話しただけなんだから。しかも、契約に関して「いかなる意思決定プロセスにも関与しておりません」ときましたよ。稟議書に押印したのだからとても通らない話です。それに契約は正当だと主張しているのに、「いかなる意思決定プロセスにも関与しておりません」? 予防線を張っていると思われてもしかたがありません。記者たちから不満の声が上がるのもむべなるかな、です(疑惑発覚当初からもっと声を上げろよとも思いますが)。

             一方で、同じ1月15日の菅官房長官の発言(以下「発言」)はほとんど話題になっていません。記者会見で「竹田会長においては疑念を払拭できるような説明責任を果たしていただきたいと思いますが、具体的な方法についてはご自身が判断されるだろうと思います」と言ったことです。

            https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/15_p.html

            (記者の質問は5:17から、対する「発言」は6:02から)

             

             不思議だと思いませんか。竹田は疑わしくて説明が不十分だ、と菅は言っているんです。でも、なぜ竹田が疑わしいと思えるのかその根拠は提示していません。竹田は第三者委員会の報告書をもとに疑惑を否定していますが、この報告書に不備があると考えているのでしょうか。さらにオリンピック招致には国も関与しているのに、説明を竹田に丸投げするのはトカゲのシッポ切りも同然です。

             しかし、竹田の会見とは違い「発言」はほとんど話題になっていません(竹田への批判も一過性のものでしたが)。念のため1月16日以降の官房長官の記者会見も見続けていますが、「発言」についての質問はありません。なぜ聞かないのか不思議ですが、記者の皆さんは「発言」に納得した、ということでよろしいんでしょうか。国民の皆さんが静かなのは納得しているというより知らないからだと思いますが、仮に「発言」が知れ渡ったとしても、納得するんでしょうね、たぶん。今までがそうだったように。

            (てーるはっぴー/文中敬称略)

            | co-verita | 社会の動き | 11:05 | - | - | - | - |
            台湾でストレッチをやってみた
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              台湾でストレッチをやってみた(2018/9/22)

               

               大坂なおみが全米オープンで優勝して大きな話題になっている中、もう一人海外で話題になった日本人がいます。その名は藤井実彦。台湾の台南市に建てられた慰安婦像に蹴りを入れたとして、現地では謝罪を求めて抗議デモが起きる事態になっています。蹴った時の動画や画像も出回っています。

              https://www.youtube.com/watch?v=e6WdlkrrFU8

              https://www.youtube.com/watch?v=BjGZCBd1-oY

               

               抗議されて当然の行いなんですが、驚いたのは藤井の言い分。足をストレッチしていただけというのです。

              https://japanese.joins.com/article/987/244987.html?servcode=A00&sectcode=A00

               

               人やモニュメントに足を向けてストレッチするなんて初めて知りました。たとえ悪意がないにしてもかなり無礼な行為だと思います。まして藤井は慰安婦像に対して嫌悪感を持っていることを公言しているのだから、

              https://www.zakzak.co.jp/soc/news/180910/soc1809100003-n1.html

               

              百歩譲ってストレッチをしていたとしても、慰安婦像に対して悪意を持ちながらやっていたと考えるのが自然です。

               と思っていたら、画像が加工されている、なんて主張が出てきました。

              https://twitter.com/hasumi29430098/status/1039076286386200577

               

              もっとも、加工前の元画像は持ってないし、

              https://twitter.com/hasumi29430098/status/1039148306956341248

               

              「画像や動画に加工があったかなかったか、第三者が調べないといけないね」とのこと。

              https://twitter.com/hasumi29430098/status/1040108806389133312

               

               それに、動画を見ると、藤井はカメラを持った人物の前で慰安婦像を指さしてから足を出しています。足をストレッチしていたとしたら、直前の手の動きは意味がないように思えます。動画に映っているとおり、これから標的にするぞと慰安婦像を指さし、蹴りを入れる様子を撮らせていた、と考えるのが自然な気がします。

               とはいえ、これは私の推測です。一応報道では藤井の言い分は載っていますが、藤井本人が直接情報を発信していないかと探していたら、なんと藤井はツイッターのアカウントを削除。さらには所属していた「慰安婦の真実」国民運動からも「客観的に見て不快感を与える不用意・不適切な行動」と指摘され、藤井は同団体の幹事を辞任したそうです。

              http://ianfu-shinjitu.jp/(2018/9/12「台湾の慰安婦像に関わって発生した問題について」)

               

              この段階でも藤井は「画像や動画の検証を個人的に行いたい」と主張していますが、先方が防犯カメラの映像を提出するわけがないし、藤井は検証する側の人間ではありません。

               そして今に至るまで雲隠れしているわけですが、自分のやってることなんてせいぜい日本国内でしか通用しないということが分かっていないのが痛いですね(日本では通用してしまうところは情けない)。もともと公開討論が目的で訪台したのだから、さっさと表に出ろと言いたいですが、お仲間の杉田水脈も雲隠れ中だし、当分は出てこないでしょうね。

              (てーるはっぴー)

              | co-verita | 社会の動き | 19:27 | - | - | - | - |
              最近の失敗談
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                最近の失敗談(2018/9/8)

                 

                 

                 前回、公明党の徳田市議の発言を取り上げたのは、発言内容のひどさに腹が立ったからですが、ネット上での情報の伝わり方に違和感を覚えたからでもあります。徳田の発言を知ったのがこちらのフェイスブック上の投稿であることは前述のとおりですが、

                https://www.facebook.com/100004228623348/posts/1060074190810192/

                 

                芦屋市議会の動画中継のリンクは張られていません。そしてこの投稿がネット上に拡散していました。実際の徳田の発言を中継で聴いた感触としては、大意に違いはないが、ネット上でデマが拡散されている事例を見てきた経験から、やはり原典を明らかにし、読み手に提供することが大事だと考え、市議会の中継をリンクしました。

                 原典に当たる。正確な文章を書く際には不可欠なプロセスです。しかし、ただ原典に当たるだけでは不十分で、じっくり読み、正確に文意を理解することが必要です。当たり前の事じゃないかと思われるかもしれませんが、先日それができていなかったために失敗してしまいました。

                 事の発端はニュースサイト「BUZZAP!」で、早稲田大学の学生が「東京五輪学生ボランティア応援団」(以下、「応援団」)というサイトを作ったという記事を読んだことでした。

                https://buzzap.jp/news/20180820-tokyo-olympic-volunteer-ouendan/

                 

                「あなたのオリンピックへの考え方も大きく変わることになるかもしれません」という言葉に押されるように、「応援団」にアクセスしざっと読んでみると、

                https://2020volunteers.netlify.com/

                 

                「このやりがい先進国・日本で「美しい五輪」が実現することを大変心待ちにしています」とか、「「絆」さえあれば人間は、艱難辛苦にも耐えられるはず」という文言が。いろいろ問題点が指摘されている東京五輪のボランティア募集でも擁護する声はあるとは思っていましたが、あまりに能天気な論調に軽く眩暈を覚えました。

                 しかし数日後、早大生がパロディサイトで東京五輪に痛烈皮肉という記事を発見。

                http://lite-ra.com/2018/08/post-4209.html

                 

                 あれっと思って、「応援団」を再訪。今度は初めから終わりまで読んでみると、「最後に」の中で「竹槍根性」「今更サマータイムを導入しようと躍起になる政治家」「聞こえのいい言葉に簡単に騙されてしまう国民」と思いっきり皮肉っているじゃないですか。自分自身3カ月前に日大アメフト部の悪質タックル問題を通して世相を皮肉ったばかりなのに、気づかないとは何たる失態。こちらの誤読で能天気などと思って、「応援団」を作成した松本海月氏には誠に申し訳ない気持ちです。すみませんでした。

                 今までの論調からして、「BUZZAP!」はオリンピックのボランティア募集に批判的だとは思っていましたが、件の記事には「応援団」が皮肉の意図で作られたとは明記されていなかったため(皮肉であると分かるように、最後まで読むようにと書いてありますが)、「BUZZAP!」が「応援団」を揶揄している記事だと誤読してしまいました。この思い込みをもったまま「応援団」を読んだため、全体に目を通さず真意を理解できませんでした。自分の読解力の無さには本当にがっかりです。

                (てーるはっぴー)

                | co-verita | 社会の動き | 19:23 | - | - | - | - |
                ゆるい話題からの…
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                   暑い日が続いています。北半球の夏だから暑いのは当然なんですが、今年の暑さは災害級だそうです。体感的には過去にも同じくらい暑い年はあったと思いますが、いつもより早く暑さが訪れたような気がします。屋内では冷房が欠かせませんが、冷気で気管支をやられたのかここ数日絶えず咳が出て、病院で診てもらおうとしたら折悪しくお盆休み。市販の咳止めを飲んで過ごしていますが、幸い回復に向かっています。

                   …と、ゆるい話を書こうかと思っていたら、聞き捨てならないニュースが飛び込んできました。芦屋市議会で公明党の徳田直彦市議会議員が「図書館の自由に関する宣言」(以下「宣言」、こちらで読めますhttp://www.jla.or.jp/Default.aspx?TabId=232)を「軍国主義への反動のあまり、今からすればいかがかと感じられるような内容になっている」などとのたまった、というのです。

                  https://www.facebook.com/100004228623348/posts/1060074190810192/

                   

                   ホンマかいなと思って芦屋市議会のネット中継を確認すると、「宣言」中の図書館界が戦前知る自由を妨げた歴史を反省している部分を引いて、「戦時中の軍国主義ですね、戦時中・戦前の、それから思想・報道の統制ということに対しての反動的な、こんなこと言ったら言い過ぎか分かりませんけれど、そういう風な、今の時代から見たらそういう風な感を覚えるような内容になっておりまして」と笑いながら言っています(中継の42:14から44:01あたり)。

                  http://smart.discussvision.net/smart/tenant/ashiya/WebView/rd/result.html?keyword=%E5%BE%B3%E7%94%B0

                   

                  「いかがかと感じられる」とは言っていませんが、揶揄や軽視のニュアンスは感じられました。敗戦から70年が過ぎ、今どき軍国主義や思想統制もないだろう、と言いたげな。

                   しかし、軍国主義や思想統制のもたらした惨禍を考えれば、反省するのは当然の話。まして敗戦から70年過ぎ、戦前の記憶が風化しかけているからこそ過去の歴史を知ることが一層重要なのではないでしょうか。公明党の終戦記念日アピールにも、軍国主義によって植民地支配と侵略を進め多くの人々に損害をもたらした事実から目を背けず、二度と同じことを繰り返さない旨書かれていますが、

                  https://www.komei.or.jp/komeinews/p8347/

                   

                  これも軍国主義に対しての反動的な、と笑うのでしょうか。

                   それについ最近も思想的な理由で、司書が恣意的に図書を廃棄したり、教育委員会が学校に対し閲覧制限をかけたりした事例があったことを考えれば、徳田が現在の図書館が置かれている状況をいかに他人事として捉えているかがよく分かります。公明党や創価学会関係の図書だけ廃棄された、というニュースに接したら目の色も変わるのでしょうが。

                   現在、高知県立大学図書館の蔵書焼却の件は結構話題になっていますが、徳田の発言はそれほど話題になっていません。個人的には前回取り上げた杉田水脈の発言と同じくらい注目されていい発言だと思っています。最悪でも公明党は徳田に指導くらいはすべきでしょう(現時点で処分を下したという話は聞いていません)、杉田の暴言に対しては一応指導はなされたのですから。      (てーるはっぴー)

                   

                  | co-verita | 社会の動き | 16:36 | - | - | - | - |
                  怒りのツボはどこにある?
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                    怒りのツボはどこにある?

                     

                     森友学園への国有地売却に関する決裁文書に改竄が行われていたことが発覚し、大々的に報道されて、大変驚いています。といっても、公文書の改竄自体に驚いているわけではありません。敗戦後に公文書は白昼公然と焼かれていたし、ついこの間もなかったはずの自衛隊の日報が見つかった、なんて話があったので、「やっぱりな」という思いしかありません。

                     私が大変驚いているのは、世論やマスコミが公文書の改竄を不正とみなして怒っているらしい、ということに対してです。てっきり「公文書の改竄?何か問題あるの?」「私たちの生活と何の関係があるの?」と考えているものと思っていましたので。

                     無論「怒るな」という気はありません。確かに公文書の改竄など許せば、まともに政策を検証することはできませんし、市民の知る権利も阻害されます。民主主義の土台を崩す行為だと怒るのは当然です。

                     でも、民主主義を守るという問題意識があるのなら、いろんな局面で怒る機会があったはずです。例えば自衛隊の日報が隠蔽されていたことが発覚したとき、今のような怒りはあったでしょうか。怒っていたなら、日報の存在を把握してから1年間も防衛大臣に報告しなかった、なんてことがどうして起きるのでしょう。

                    https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/04/iraq-onodera_a_23403285/

                    情報を隠蔽したりウソをついたりすることに対しては怒らないのに、公文書の改竄に対しては怒るというのは納得できません。

                     そもそも、森友学園の一件からして大した騒ぎにはならないだろうと思っていました。人の噂と同じで七十五日も経てば既成事実として受け入れられ、みんな新しいニュースに飛びつくのだろう、と。

                     それが今も話題になり続けているのはなぜでしょう。改竄のほかに、いろんな要因があると思いますが、塚本幼稚園の映像が流れたことが大きいのではないでしょうか。園児が教育勅語を暗唱したり、運動会の選手宣誓で「安保法制国会通過よかったです」と言っていたやつです。テレビで何度か見ましたが、異様な光景として扱われていたと記憶しています。世論の大勢がどう思っているかは分かりませんが、私の知る限りでは好意的な意見は見聞きしたことがありません。

                     しかし、教育勅語を教育に活用しようという声には大して批判がないのに、なぜ子供が教育勅語を暗唱したらニュースになるのでしょうか。安保法案は多数の支持を得て成立したはずなのに子供が喜ぶのは不思議でしょうか。子供には分かるわけがない? では、私も含めて大人は分かっていると言い切れるでしょうか。

                     公文書の改竄にしても塚本幼稚園の映像にしても、批判すること自体は私も賛成です。でも、大多数の批判の根底にあるのは心の中の「こんなことがあるわけない」という根拠のない思い込みを壊されたことへの驚き、怒りだと思います。だからこそ公文書の改竄は「前代未聞」で、塚本幼稚園の映像は何度も取り上げられたのでしょう。                    (てーるはっぴー)

                     

                    【管理人より】

                    てーはっぴー氏の見解、特に文末のあたりの、ちょっとねじくれた感のあるマスメディア・世論批判のくだりには反論も多いでしょう。

                    もっと素直に、メディアの人々が奮闘していることに拍手を送ってもいいのではないかと思います。

                    現役自衛隊少佐の野党議員に対する「国民の敵」発言といい、「いつか来た道」は決して遠くありません。それを阻止するためにメディアの人々にはもっともっと頑張ってほしいと率直に思います。なによりまず、自分たちも襟を正すべきかもしれませんが。

                    とまれ、「語り継ぐVERITA」であるために、てーるはっぴー氏の見解も掲載します。

                     

                    | co-verita | 社会の動き | 02:34 | - | - | - | - |
                    答弁にもご注目(あとがきのようなもの)
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                      答弁にもご注目(あとがきのようなもの)

                       

                       前回投稿した「答弁にもご注目」、いかがでしたでしょうか。いつものように回りくどい文章ですが、今回はいつも以上に文章の整合性について苦労しました。

                       執筆当初、裁量労働制とはいくら働いても労使間で取り決めた「みなし労働時間」分しか給料が支払われず、残業代がつかない制度という認識でしたが、調べてみると、裁量労働制の下でも残業代を請求できるという事例を知り、一瞬動揺しました。みなし労働時間分しか給料が払われないということと残業代がつく、というのは両立できるのか、と。

                      https://hataraquest.com/discretionary-labor-system#33

                      その後、落ち着いて読み直してみると、

                       

                      ・深夜や法定休日での労働

                      ・みなし労働時間が1日の法定労働時間(8時間)を超えた分

                       

                      については残業代を請求できることがわかりました。みなし労働時間が1日の法定労働時間を超えた分、というのは例えばみなし労働時間を9時間と設定した場合、9時間以上働いても残業代は1時間分しか請求できない、ということです。

                       こういった紆余曲折を経て、結局裁量労働制については「どれだけ長く働いたとしても原則決められた時間分しか給料は出ません」という表現に落ち着きました。裁量労働制の運用実態を見ると「定額働かせ放題」と言い切ってもよさそうな気もしましたが、「原則」とつけることで前述のような残業代を請求できるケース、その他例外的な事例にも対処できるようにしました。

                      私の文章をどれだけの人が読んでいるかはわかりませんが、いつも誰かから問われることを想定して書いているつもりです。共謀罪のときもそうですが、問われて答えられないようなものは文章にはしません。結果、腰の引けた文章になったとしても人目を気にせず暴言を垂れ流すよりははるかにましです。

                       こうして「答弁にもご注目」を書きあげたわけですが、

                       

                      ・「裁量労働制で働く方の労働時間の長さは、平均的な方で比べれば一般労働者よりも短いというデータもある」という「答弁」の論理は、根拠となるデータが正しくても容認してはいけない

                      ・「答弁」の論理が受け入れられているとは思いたくないが、似たような話で「戦前の植民地支配はいいこともあった」という言説は受け入れられている(気のせいであってほしい)

                       

                      ということさえわかっていただければ十分です。そして、ずさんなデータをもってしても裁量労働制の方が絶対負担が減る、もしくは負担が減る可能性が高い、とは政府でさえ言えなかったこともわかっていただければなおありがたいです。

                       ちなみに、データに関して言えば、先日加藤厚生労働大臣が撤回したというニュースが入ってきました。とはいっても「答弁」の論理は否定されていないので、新しいデータによって「答弁」が復活しないよう今後も注意が必要です。                               (てーるはっぴー)

                      | co-verita | 社会の動き | 10:45 | - | - | - | - |
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