語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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最近見た映画から
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    すっかりご無沙汰でした、のみかたです。今回は久しぶりのブログということで、肩慣らしというかリハビリ的に、最近見た映画の話など書こうかと思います。8月は思うところあって、映画DVDを大量に借りてきては見まくりました。2週間で12本くらい見ました。しかも、ほとんどホラー&バイオレンス。このジャンルは当たりはずれが大きい。というかはずれの可能性が他ジャンルに比べて高いのがこの種の映画なので、だからこそ一気にたくさん借りてみた、というわけでもあります。

    友人のすすめもあり、特に集中して見たのが、韓国のナ・ホンジン監督の作品。家の近くのレンタル店には3作品置いてあったので、全部借りました。『チェイサー』、『哀しき獣』そして最新作の『コクソン』。『コクソン』は日本の俳優、國村隼が出演していることもあり、ちょっと前に話題になった作品です。閉鎖的な片田舎で起こる謎の連続殺人事件、村人は村はずれに住む怪しい日本人を疑う…。のみかた的にはいまいちでした。最後まで明らかにならない謎だったり、象徴的な存在が出てきたり、雰囲気はあるのだけど、よくわかんない、という感じ。

    ホンジン監督の長編デビュー作品『チェイサー』は、韓国で実際に起きた連続殺人事件を下敷きにした作品で、こちらはストーリーがとてもしっかりしており、普通に楽しめました。そして暴力シーンの描き方がえぐい。友人とも話したのですが、これは韓国映画の特徴かもしれません。血はとにかくどばっと大量に出るのですが、それだけではなく、暴力に対して、見ていて「うわっ」となるような迫り方をするのです。犯人を追い詰めていく主人公のヤクザのおじさんが、すごくいい人という顔をしていて、見ていて和むのもいいところ。あと、犯人の男がなんとなく評論家の〇市氏っぽかったところもツボでした。

    もう1本の『哀しき獣』はいろいろと勉強になった映画。中国とロシアの境あたりには、延辺朝鮮族自治州という地域があるのだそうです。ここには大勢の朝鮮系の人たち(映画では「朝鮮族」と呼ばれていました)が住んでおり、暮らしは決して豊かではなく、住民の中には韓国に密入国して「出稼ぎ」に行く者が少なくないとのこと。主人公の男はこの自治州でタクシー運転手をしており、韓国へ密入国した妻のために莫大な借金を抱えている。現地の裏社会のボスから借金の清算と引き換えに、韓国に密入国し一人の男を殺すように持ち掛けられて…。のみかたにとって外国映画を見る楽しみの一つは、自分が知らない外国の文化や歴史などに触れられることなので、それだけでもかなり面白かったです。そして、作品の後半、自治州裏社会のボス「ミョン社長」が、韓国ヤクザたちと戦うシーンがあるのですが、使う武器がなんと「牛骨」。友人いわく映画評論家の町山智浩さんが絶賛していたシーンなのだそうですが、食いかけの肉がくっついた牛の骨で5、6人をぼかぼか殴り殺すシーンは、もう思いついたことだけでも「あっぱれ!」という感じ。のみかた的にも、ぜひ見ていただきたいシーンです。     (のみかた)

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