語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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「百段ひな祭り」鑑賞記
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    「百段ひな祭り」鑑賞記

     

     1月20日、株式会社ヴェリタの新年会がホテル雅叙園東京で行われ、私も参加しました。今回はその一環として鑑賞した雛人形の展覧会について感じたことを書こうと思います。

     ホテル雅叙園東京では、毎年異なった地域の雛人形の名品を集め「百段雛まつり」を開催しています(「百段」とは会場の「百段階段」のことです)。今回は滋賀県と岐阜県の雛人形が展示されていました。

     もう何年も雛祭りとは無縁の生活を送り、雛人形といえば漠然と十五人飾りのイメージしかなかった私にとって、大名家や旧家の雛人形の豪華さ、多種多様さは新鮮でした。中には葵祭の行列の様子まで組み込んだ雛壇なんてのもありましたが、

    http://www.hotelgajoen-tokyo.com/hinamatsuri/map.html#05

    桃の節句と葵祭は時期が全然違うはず、どうして一緒に組み込んだのでしょう。雛人形にもいろいろな世界があるようです。

     でも、人形以上に興味深かったのは解説です。解説を読んでいると雛人形の歴史的な視点が浮かび上がってきます。

     例えば自分がスタンダードだと思い込んでいた十五人飾りは人形販売店の販売努力によって普及したもので、当初からスタンダードな形態ではなかったそうです。また、桃の節句といえば一般的には3月3日ですが、飛騨地方では1カ月遅れで行われるとのこと。いずれも知りませんでした。

     もっとも、よくよく考えてみれば大したことではないのかもしれません。雛人形も歴史の中で変遷はあるだろうし、7月でなくても七夕祭りはあるのだから、3月以外に雛祭りがあってもおかしくはありません。ただ、雛祭りにほとんど関心がなかったためか、雛人形といえば十五人飾り、雛祭りは3月3日という固定観念を少しも疑ってはいませんでした。少し前に日本の伝統は最近作られたものが多い、という記事を読んだばかりなのに。

    http://diamond.jp/articles/-/156382

     そして「百段雛まつり」が、関東大震災や空襲によって多くの雛人形が失われた関東地方の人のために行われていることも解説に書かれていました。空襲は全国各地で行われていたので(被害の差はあると思いますが)、関東大震災による打撃が相当大きかったということなのでしょうか。関東全体を対象にすれば展覧会をやるだけの人形が集まるような気もしますが、どうなんでしょう。

     普通、雛人形というとその美しさや豪華さを中心に見るのが一般的だと思いますが、歴史的関心に偏ったリポートになってしまいました。ご容赦ください。                            (てーるはっぴー)

     

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