語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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怒りのツボはどこにある?
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    怒りのツボはどこにある?

     

     森友学園への国有地売却に関する決裁文書に改竄が行われていたことが発覚し、大々的に報道されて、大変驚いています。といっても、公文書の改竄自体に驚いているわけではありません。敗戦後に公文書は白昼公然と焼かれていたし、ついこの間もなかったはずの自衛隊の日報が見つかった、なんて話があったので、「やっぱりな」という思いしかありません。

     私が大変驚いているのは、世論やマスコミが公文書の改竄を不正とみなして怒っているらしい、ということに対してです。てっきり「公文書の改竄?何か問題あるの?」「私たちの生活と何の関係があるの?」と考えているものと思っていましたので。

     無論「怒るな」という気はありません。確かに公文書の改竄など許せば、まともに政策を検証することはできませんし、市民の知る権利も阻害されます。民主主義の土台を崩す行為だと怒るのは当然です。

     でも、民主主義を守るという問題意識があるのなら、いろんな局面で怒る機会があったはずです。例えば自衛隊の日報が隠蔽されていたことが発覚したとき、今のような怒りはあったでしょうか。怒っていたなら、日報の存在を把握してから1年間も防衛大臣に報告しなかった、なんてことがどうして起きるのでしょう。

    https://www.huffingtonpost.jp/2018/04/04/iraq-onodera_a_23403285/

    情報を隠蔽したりウソをついたりすることに対しては怒らないのに、公文書の改竄に対しては怒るというのは納得できません。

     そもそも、森友学園の一件からして大した騒ぎにはならないだろうと思っていました。人の噂と同じで七十五日も経てば既成事実として受け入れられ、みんな新しいニュースに飛びつくのだろう、と。

     それが今も話題になり続けているのはなぜでしょう。改竄のほかに、いろんな要因があると思いますが、塚本幼稚園の映像が流れたことが大きいのではないでしょうか。園児が教育勅語を暗唱したり、運動会の選手宣誓で「安保法制国会通過よかったです」と言っていたやつです。テレビで何度か見ましたが、異様な光景として扱われていたと記憶しています。世論の大勢がどう思っているかは分かりませんが、私の知る限りでは好意的な意見は見聞きしたことがありません。

     しかし、教育勅語を教育に活用しようという声には大して批判がないのに、なぜ子供が教育勅語を暗唱したらニュースになるのでしょうか。安保法案は多数の支持を得て成立したはずなのに子供が喜ぶのは不思議でしょうか。子供には分かるわけがない? では、私も含めて大人は分かっていると言い切れるでしょうか。

     公文書の改竄にしても塚本幼稚園の映像にしても、批判すること自体は私も賛成です。でも、大多数の批判の根底にあるのは心の中の「こんなことがあるわけない」という根拠のない思い込みを壊されたことへの驚き、怒りだと思います。だからこそ公文書の改竄は「前代未聞」で、塚本幼稚園の映像は何度も取り上げられたのでしょう。                    (てーるはっぴー)

     

    【管理人より】

    てーはっぴー氏の見解、特に文末のあたりの、ちょっとねじくれた感のあるマスメディア・世論批判のくだりには反論も多いでしょう。

    もっと素直に、メディアの人々が奮闘していることに拍手を送ってもいいのではないかと思います。

    現役自衛隊少佐の野党議員に対する「国民の敵」発言といい、「いつか来た道」は決して遠くありません。それを阻止するためにメディアの人々にはもっともっと頑張ってほしいと率直に思います。なによりまず、自分たちも襟を正すべきかもしれませんが。

    とまれ、「語り継ぐVERITA」であるために、てーるはっぴー氏の見解も掲載します。

     

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