語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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もしも日大アメフト部の悪質タックル問題を…
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    もしも日大アメフト部の悪質タックル問題を…

     

     5月6日に行われた、日本大学と関西学院大学のアメリカンフットボールの試合が大きな波紋を呼んでいます。日大の選手がボールを持っていない関学大の選手の真後ろからタックルする等の反則行為を行う映像に対して、危険なプレーであるという非難が多く寄せられました。そして選手の独断ではなく内田監督の指示があったのではないか、というより監督の指示は確実にあった、という見方が一般的になっています。

     しかし、ちょっと待ってください。監督が「ボールを持っていない関学大の選手に反則を仕掛けろ」などという指示を出したという証拠がどこにあるというのでしょうか。文書や録音データの類は全然ありません。週刊文春の5月31日号によると、「内田がやれって言った、でいいじゃないですか」と、反則は自分の指示であったことを認めているとのことですが、

    https://www.huffingtonpost.jp/2018/05/24/directoruchidarecord_a_23442247/

     

    その根拠となる音声データは試合後に録られたもので、試合前に反則を指示したという決定的な証拠にはなりません。内田にも人権があるのだからきちんと証拠に基づいた判断が重要です。

     えっ、選手が監督から指示されたと証言している? 内田は自分からの指示ではないと言っているし、井上コーチも「潰してこい」とは言ったが、けがをさせることを目的で言ったつもりはないと主張していますよ。学内で「潰す」という言葉がどのように使われているのか、知っているんですか?それに、そもそも証言だけでは証拠にはならない、いや、証言は証拠にならないんですよ。

     百歩譲って監督が反則を指示したとしても、暴力などで強制したわけではないことは選手も監督も認めています。強制性がない以上、監督やコーチ、ひいては日本大学に責任がないとみるべきでしょう。

     にもかかわらず、5月19日日本大学は関西学院大学に今回の事態の責任を認め謝罪しました。

    http://www.sanspo.com/sports/news/20180519/spo18051918410013-n1.html

     

    日大の本心はどうあれ、謝罪は謝罪として受け入れるべきです。謝罪は最終的かつ不可逆的なものであり、第三者はもちろん、関西学院大学も問題を蒸し返してはいけません。そしていったん謝罪した以上は日本大学と関西学院大学は未来志向の関係構築を目指していくべきです。

     ……以上、「もしも日大アメフト部の悪質タックル問題を巷で受け入れられているロジックで語ったらどうなるか」をお送りしました。筆者はこのようなロジックを容認しているわけでは一切ありません、念のため。誰も容認するわけがない? いえいえ、今回の事件の枠から一歩外へ出てみれば、空気みたいに受け入れられているロジックばかりですよ。                                  (てーるはっぴー)

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