語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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杉田水脈の暴言を許す土壌
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    「誤解を与えてすみません」「不快な気分にさせたとしたら申し訳ない」。言葉を受け取った側に落ち度があるかのような「謝罪」は何度も見てきましたが、下には下がいました。杉田水脈議員のLGBTに関するツイート取り下げの件です。もはや謝罪の形さえありません。

     先日、杉田は「新潮45」2018年8月号でLGBTは子供を作らないから生産性がないと主張して批判されました。当初は自民党の大臣クラスからも励まされ、「自民党の懐の深さを感じる」などとツイートしていましたが、その後事態は急転。7月23日、ゲイと名乗る人物から脅迫されたとして、警察と相談した結果、一連のLGBTに関する投稿はすべて削除したと発表しました。

    https://twitter.com/miosugita/status/1021213480571973633

     

     しかしこの対応、大変支離滅裂な代物です。今回微力ながら批判を試みてみます。

     まず、一連のLGBTに関する投稿をすべて削除、というのは嘘です。杉田は3年前にも自分のブログに「LGBT支援策が必要でない理由〜私の考え」と題して「生産性のあるものと無いものを同列に扱うには無理があります。これも差別ではなく区別です」と主張していますが、こちらは消されることなく残っています。

    http://blog.livedoor.jp/sugitamio/archives/8107881.html

     

    前述の「新潮45」の文章も撤回していませんし、こんな動画も普通に見られます。

     

    https://www.youtube.com/watch?v=Ci5-FYrrx7U

     

    生産性がないという主張に加え、LGBTに関する教育は必要ないとか、同性愛者の子供の自殺率が高いという話を笑いながら紹介しています(LGBTに関連する発言は5:25ごろから)。

     また、「脅迫があったからツイートを削除する」という言い分もおかしい。脅迫(これ自身ほんとうに脅迫なのか実態は不明です)がある前は持論を展開していたわけで、どちらにしても警察に忠告されて不本意ながらツイートを削除したのが丸わかりです。しかも先に述べたような文章や動画を残しているのを見ると、自分の身に危害が及ぶなんて真面目に考えていないといわれても仕方がありません。

     後日、自民党からの指導に対し、杉田は「真摯に受けとめ、研鑽に努めたい」などとコメントしていましたが、これもどうとでも解釈できる内容です。一見誤りを認めているようでいて、謝罪はしていないし、なぜLGBTは生産性がないのかという考えに至ったかも示していません。それに3年前から繰り返している主張なら、ご本人はそれなりに確信をもって発言していたはずです(大して非難されないだろうと高をくくっていた可能性もありますが)。間違いを認めるのならきっちり謝る、正しいと思っているのなら堂々と信念を開陳するのが筋でしょう。

     杉田の暴言は、「生産性がない」という部分が多く非難されていますが、非難に対する杉田の対応ももっと批判されるべきだと思い今回言及しました。政治家の暴言や失言がなぜ続くのか、その背景にもっと注目が集まるきっかけになれば幸いです。    (てーるはっぴー)

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