語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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ラビューの前売り特急券を購入する
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    ラビューの前売り特急券を購入する

     

     3月、秩父へ1泊2日の温泉旅行に出かけた。旅行らしい旅行は久々である。しかし本稿の主題は旅行ではない(笑)

     

     旅行の計画自体は数カ月前から立てていた。さらにその前から、西武鉄道がニューレッドアロー以来25年ぶりに、斬新なデザインの新型特急車両「ラビュー(Laview)」を開発中であることを知っていた。そして「ラビュー、デビュー間近」のニュースが入ってきた。

     具体的な日付はまだ書かれていなかったが、考えてみると、近々JRのダイヤ改正が予定されており、通例だと私鉄各社もそれに合わせてダイヤを改正し、新型車両もそのタイミングで投入されることが多い。JRのダイヤ改正は3月16日。ラビューのデビューも同日になる可能性が非常に高い。そしてそれは旅行初日(往路)なのだ。

     デビュー初日は鉄道マニアが押しかけるかもしれないが、復路(17日)ならば前夜から並ばなくてもチケットが取れるのではないか(注:西武の特急列車は全便全席指定である)。特急券の発売日は、乗車日1カ月前の午前7時である。具合のいいことに、旅行は3月の土日なので、1カ月前も同じ曜日だ。3月17日の特急券を買うには、2月17日、日曜日の朝イチから並べば大丈夫だろう。発売駅は何カ所かあるが、自宅から行きやすいのは西武新宿だ。

     

     2月の早朝なので暗いし寒かったが、予定どおり地元の駅から始発電車で新宿に向かった。着いてみると出札窓口の前には誰も並んでおらず、いささか拍子抜けした。並ぶと言っても2時間程度で大したことはない。温かい缶コーヒーを飲んだりスマホでSNSを見たりして過ごした。

     6時を過ぎると駅員氏が現れて記入票などを準備し始め、「ラビューですか」と聞いてきた。「はい」「寒いのにすみませんね」「いえいえ」「昨日は結構並んだけどね」などと会話し、記入票を書いて提出する。

     7時少し前になると、席の希望はあるかと尋ねられた。ここでマニアの本領発揮である。せっかくなら「いい席」に座りたい。いい席とはどこか。考えていたことはこうだ。

     

    ・西武秩父〜池袋の列車は、全て飯能でスイッチバックする。

    ・西武秩父〜飯能は山がち(=夜間はさほど眺望が期待できない)の単線で距離が短く、飯能〜池袋は複線で長い。

    ・飯能〜池袋で先頭になる車両の、前の方の席がいいだろう。

    ・対向列車がよく見える、進行方向に対して右側の席がいいだろう。

    ・ラビューは側窓が非常に大きいのが特徴だが、窓1つで座席2列分、奇数列目より偶数列目の方が眺望がいいはず。

     

     具体的な号車番号や席番号はわからなかったので、駅員氏に対しては「飯能でスイッチバックしますよね。飯能〜池袋で先頭になる車両の、右側、前から2列目の2席を」とお願いした。

     こちらの意図は理解されたが、駅員氏も具体的な号車・席番号までは覚えていなかったようで、編成・座席を示した図を3人ほどで囲みながら「どっちだ?」などとやっている。

     しかし面倒だという様子はなく、むしろ楽しげ、誇らしげにも感じられた。そりゃあそうだろう、25年ぶりの新型特急車には社員としても期待を懸けているだろうし、真冬の早朝から並んで席にもこだわって乗ってくれる客なんだから(笑)

     

     購入後、右側にして良かったと思ったことがもう一点あった。車内の写真を見ると運転室後方(客室との仕切り部)にも大きな窓がしつらえてあり、客席からも前面の眺望は良さそうだが、乗るのは夜間だから、客室内照明の反射(映り込み)を防ぐため、運転席直後の窓はカーテンを閉めてしまうだろう。しかし多くの地下鉄のように、右側だけは開けておくなら、右側の座席からは前方が見えるわけだ(果たして実際そのとおりであった)。

     

     秩父で観梅、温泉、食事、山歩き等を楽しんだあと、ラビューに乗車して帰ってきた。実に快適であった。乗車時間が81分とそれほど長くないので、途中トイレには行かなかったが、客席だけでなくあちこち見ておけばよかったとちょっと反省した。しかし今後は現行のニューレッドアローをすべてラビューで置き換える予定だし、秩父のプチホテルも良かったので、季節を変えてまた旅行してみようと思う。(command Z

     

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