語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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何に対して怒っているのか
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    何に対して怒っているのか

     

     事務所を通さず、振り込め詐欺グループや暴力団関係者など、いわゆる反社会的勢力からギャラを受け取る闇営業問題。目まぐるしく情勢が動き、大きな話題になってますね。

     でも、吉本興業ホールディングスの大崎洋会長が7月14日、朝日新聞のインタビューに応じていたことはほとんど話題になっていません。日本のダメな部分を濃縮したような内容でしたが、どんなことを話していたのか、大崎の発言を取り上げていきます。

     

    ・「世間をお騒がせして申し訳ない」

     のっけからダメな謝罪の見本です。世間が騒いだら謝る? 山里亮太の結婚も騒ぎになりましたが、謝るようなことですか? 悪いことを反省し、二度と繰り返さないことを誓うから謝るんじゃないんですか?

     

    ・「(会社を通さない営業で)業務上のことではなく、会社外のこと。考えていない」

     経営責任を問われたことに対しての返答ですが、所属する芸能人のマネージメントの問題なのに、会社に責任がないというのはおかしいです。しかもこの後で「相手先やギャラの報告義務を徹底する」と言ってます。会社外の話で無関係じゃないんですか? 矛盾も甚だしい。

     

    ・「タレントや僕が出て、フラッシュと怒号が飛び交う中、問題点をきちんと聞いたり答えたりが出来にくいから」

     問題発覚後記者会見を開かなかったことに対する釈明です。問題点をきちんと聞きにくいとはいったいどういう意味でしょう。聞きづらくて困るのは記者であって大崎ではありません。

     

    ・「民法上問題はないし、(芸人は)家族のようなもの。大阪流にいうと、そんな水臭い紙の契約書なんて、ということもある」

     契約を文書化せず、今後も口頭で行うことについての言い分ですが、自分たちが好き勝手やりたいために、「家族」という言葉で甘えているだけでしょうが。そのくせ、研修生にはこんな文書を提出させていたわけです。

    https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201907310000303.html

     

    ひどい発言ですが、世論の反感を買わないと見越しているから公言できるのでしょう。

     

     もっともこのインタビューの後、宮迫博之と田村亮が吉本から恫喝されていたことを暴露し、吉本の岡本昭彦社長がひどい釈明をしたことで吉本への風当たりが強くなりましたが、これは宮迫や田村の涙に心を動かされた部分が大きかったからじゃないでしょうか。もし宮迫が記者会見で泣いていなかったら大崎の言うように吉本は「家族のようなもの」として世間に受け入れられ続けたのではないでしょうか。

    そうじゃないって? それならなぜ朝日での大崎の発言には怒りが殺到しなかったのでしょう。朝日は読んでいないって? 大崎は朝日以外にもインタビューに応じていますよ。

    https://www.jiji.com/jc/article?k=2019071300306&g=soc

     

    芸人の嘘には怒れても、会社のマネージメントやガバナンスのひどさは想像できず、経営者の放言はスルーし、恫喝があったと知った時点でやっと騒ぎ出す。こういう人たちは吉本や宮迫たちよりひどいと思いますが、皆さんはどう思いますか?

    (てーるはっぴー)

     

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