語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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失われた23年
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     失われた23

     

     先日、有給休暇を取得する機会を得て、平日にしか行けない場所へ行ってみようと思い立ち、大宅壮一文庫へ。学生時代に一度行ったきり、×年ぶりの訪問です。

     ご存じの方も多いと思いますが、大宅壮一文庫は大衆誌を中心に雑誌を数多く集める民間運営の図書館です。独自の分類体系を持つなど日本の図書館の中にあってユニークな地位を占めています。

     利用者カードに住所氏名等を記入し、受付で入館料の支払いと併せて提出すれば、館内の雑誌の利用や複写が可能になります。ただし通常の図書館とは違い、閉架式なので利用したい雑誌は館内に設置された「Web OYA‐bunko」で検索し、閲覧を申し込むという形式になります。

     で、この「Web OYA‐bunko」を今回初めて使ってみたわけですが、一見すると通常のOPACとそれほど変わりありません。キーワードを入力して検索すれば、条件に適合した雑誌記事がヒットするし、詳細に調べたい場合は、AND・OR・NOT検索を使ったり、執筆者や発行日などの条件を絞ることが可能です。

     ただ、1988年以降と1987年以前で検索方法が分かれているのは気になりました。前者は簡単検索・詳細検索・分類別検索で、後者は目録検索を使うのですが、どうも簡単(詳細・分類別)検索だとヒットするのに、目録検索だとヒットしないケースがあるようなのです。私の検索の仕方がまずい可能性も大いにありますが、所蔵している雑誌でもデータに出てこないものがあるのは事実のようです。雑誌の目次集などが冊子体形式になって置いてあるのでそこから情報を補うことも可能といえば可能ですが、漏れが多数発生しそうな気が。ウェブだけでは計り知れない世界があることを実感できるという意味では面白いし、特に目的もなくランダムに検索していたので困るというほどではありませんでしたが、なかなかクセのある使い心地でした。

     一方、検索でヒットした情報を窓口に申請して、手元に届くまでの時間は実に早かったです。冊数にもよりますが10分以内、最短で3分で受け取れたのには驚きました。国会図書館だと申請から資料が届くまで20分から30分かかるので、同じくらいかかるだろうと思い込んでいました。所蔵冊数が少ないから迅速に用意できるのでしょうか。

     さて、冒頭に「平日にしか行けない場所」と書きましたが、大宅壮一文庫は土曜日も利用可能です。訪れる直前、ホームページで館内ツアーを土曜日に行うという告知を見て初めて知りました。「平日にしか行けない場所」ではなかったわけです(前から行きたかったので当初の予定通り行きましたが)。職員の方に聞くとだいぶ前から土曜日も開館しているとのことでしたが、メモを取っていなかったので後日再訪して詳しく聞きました。すると少なくとも23年前から土曜日もやっていたそうです!  何たる失態!  なんで土曜日も使えないと思い込んでいたのか!今からでも失われた23年間を取り戻したい気分です。

    (てーるはっぴー)

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