語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

<< 道はどこにでもある | main |  静けさの前の嵐? >>
洞窟で演劇を観る
0

    洞窟で演劇を観る

     

     2019年6月16日、知り合いの劇団が北関東某県の某洞窟内で公演を行うというので、観に行った。演劇については特に詳しいわけではないが、もともと小劇場などで公演を観るのは好きである。

     この劇団は確固たるポリシーの下、年に数回の公演を行っているが、いわゆる普通の劇場やホールを使用しない。カフェや居酒屋はいい方で、区民館の和室や調理室、古民家を利用した郷土資料館、営業時間外の銭湯、公園、山の上でも行う。地下の貸しスペース(無灯)や深夜の鉄道無人駅では観客は懐中電灯持参だし、夏には池や湖の岸で出演者全員が水に落ちるなどというものもある。

     筆者も劇伴や効果音の演奏で何度か参加したことがある。水に落ちたことはないが。

     今回は一般公開されている洞窟内での公演である。当然、懐中電灯持参だ。

     自宅から洞窟の最寄駅まで、ほとんどの区間は某大手私鉄を乗り継いで行ける。私鉄ファンの筆者にはうれしい。最後、洞窟の最寄駅までの支線には初めて乗った。単線を鋼製車両が2両編成で走っている。鉱業が盛んな地域で、現在はトラックのようだが、かつては鉄道が貨物輸送に使われたのであろう、各駅は構内が広く側線が何本もある。

     終着駅で降りる。鉱業のおかげか、町は思ったより活気がある。事前に調べたところ町中華も4軒ほどあったので、少しずつ食べ歩く予定だ。

     公演に間に合う時刻から開いているのは駅前の1軒だけなので、昼食はここに決定。手打ちラーメンと豚カツが売りのよう。「ラーメン(唐揚げ付き)」というのがあったので、豚カツ屋の揚げ物なら美味しいだろうと注文する。実際、美味しかった。

     公演は、実は特に許可を取らず(というより許可が下りないだろう)ゲリラ的に行われたので、内容詳細は書けない(笑)。洞窟なので、暗いのはもちろん、台詞も聞き取りづらい。しかしこの劇団に関しては、芝居を観るだけではなく、会場までの行程や周囲の環境までをも含めた体験を楽しむものだと筆者は捉えている(写真´◆法

     座長自ら作った軽食がふるまわれる休憩を挟み(この劇団の公演ではしばしばある)、後半は、洞窟から出て山道を少し登り、ちょっとした展望台での公演であった(写真ぁ法

     帰路は観客の2人がバスを利用するというので同行した。ダイヤは定められているが、何と予約制で、予約がない便は運行しないのだ。

     駅の少し手前の停留所で降り、2軒目の町中華に向かったが、臨時休業なのか営業していなかったので3軒目に向かう。

     3軒目は、のれん・提灯・幟は掲げられているものの、外観は民家のよう(写真ァ法E稿發癲∪泙蠑み式の長机にパイプ椅子6席分は、まるで地域の集会所だ(奥に小さい座敷が8席)。近所の年輩の方々が、飲み食いしながら雑談に興じていた。メニューの種類は多くなく、湯麺が美味しいとのことだったが、このあともまだ別の店に行くので、焼きそばと酎ハイにしておいた(写真Α法自然と筆者も雑談に加わる。

     その後、近くの化石博物館、美術館、伝統館を見て回り、4軒目の町中華へ。ここは町中華というより、わりと本格的なメニューがそろっていた。「辣海鮮麺」(写真А砲班咼咫璽襪鮹輅検

     帰途に着く。駅までの途中、明らかに暗渠と思われる脇道があったので(写真─砲修舛蕕鯆未襦と、ミニパトの警官に呼び止められた。

    「道に迷われましたか」「いえ、いい暗渠があるなと思って」「アンキョ?」「暗渠というのは(中略)ほらこの道のカーブと蓋とマンホールが…」「あ…どうぞ」。「変な人に声かけちゃったな感」満載である(笑)。

     駅のホームからは、ずいぶん距離があるのに、富士山のシルエットが見えた。

    (command Z)

     

         

    | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 23:10 | - | - | - | - |
       1234
    567891011
    12131415161718
    19202122232425
    262728293031 
    << January 2020 >>
    + SELECTED ENTRIES
    + CATEGORIES
    + ARCHIVES
    + MOBILE
    qrcode
    + LINKS
    + PROFILE