これまでにも触れたが、筆者は趣味でドラムを叩いている。今回は所有している機材(楽器)について書いてみよう。
前提として、自分はアマチュアで費やせるお金も時間も限られているので、こだわりすぎないということがある(これは練習時間や技術習得の面でも同様だ)。活動場所は主にライブハウスやスタジオで、自前でセットを持つ必要はほとんどない。かっこよく言えば「どんな楽器でも叩いて、自分の音にする」が信条だ。
【所有している楽器】
■ドラムセット本体(タイコ類)
アービターのフラッツドラム(20”BD,8”,10”TT,12”SD,14”FT)。シェル(胴)がほとんどなく非常に薄い。たまにセットがない場での演奏に持ち出すほか、8"と10"のタムはライブハウス等のセットに追加で組み込んで使用する(最近はキングクリムゾンのコピーバンドで多用)。
他にタマの木胴スネアが1台。以前は中古で買ったヤマハのフルセットも持っていたが、保管場所の問題が生じ、知り合いのライブハウスに譲渡した。
■シンバル
パイステαシリーズの12"ハイハット(ペア)・14”チャイナ、ジルジャンの8"スプラッシュ。
■ハードウエア(主にタマ)
フットペダルはタマのスピードコブラ(ツイン)で、ここぞというときに持ち出す。スタンドはシンバル用2、HH用1、スネア用2。椅子1。小物をセットに組み込むときのクランプ類など。
■スティック
20年以上タマのO-215Nを愛用。オーク(樫)材、径15mm、長さ406mm、ナイロンチップ。ごく標準的なモデルより若干大きめ・重めで、手の大きさ、叩く主なジャンル、耐久性、入手しやすさ、コスパの点からベスト。ナイロンチップは人工的な音色がするかと思っていたが、ジャズのシンバルレガートでも違和感なかった。
高校時代に初めて買ったときは、どんなものが自分に合うかよくわからず、好きなドラマーである高橋ユキヒロ氏のシグネイチャーモデルを試したら、しっくり来るように思えたので購入。その後、近いモデル数種を経てO-215Nに至る。
■アコースティック小物(セットに組み込むもの)
カウベル、HHに装着するタンバリン、樹脂製ブロック、ウインドチャイムなど。
■電子楽器(デジタルパーカッション)
ローランドのSPD-8、BOSSのDRP-1・2・3・BP-1(各2)、アムデックのPCK-100・HCK-100、BIAS BS-1・2(各2)。BS-1のうち1台はもともとユキヒロ氏が買う予定だったが、新型のBS-2が出て氏はそちらを買ったので店に残っていたいわく付きのもの。塗装が市販品と異なり、紙箱に「高橋様」と書かれている。
ライブやスタジオに持参するのは、スティック、チューニングキー(タマ)、布ガムテープ(ツインペダルの左足側を固定。必要に応じてタイコ打面のミュートにも。スピードコブラに合わせて銀色を使用。客席からはまったく見えないが(笑)ちょっとしたこだわり)、楽譜(あれば指定のもの、多くは自分で耳コピした構成譜)、タオル、ドリンクが基本。必要に応じてヘッドセットマイク(SHUREのWH20XLR)、セットに組み込む小物。
【夢(妄想)のセット】
条件が整えば買いたいのは、タイコ類はタマ、シンバルはパイステの組み合わせ(ビル・ブルーフォードやスチュワート・コープランドと同じ)。構成は22"BD×2、8",10",12",14",16",18"TT(偶数インチぞろえ)で、タムはすでに製造中止だがティンプトムにしたい。色はピアノホワイト。宝くじでも当たったら、同じ構成でアクリルの透明なセットも色違いでいくつかほしい(笑)。
サブセットとして(こちらは現実的)フラッツの後継機種であるトラップドラムを新調し、ヘッドとシンバルの組み合わせを3種類くらいそろえて(ノーマル、アグレッシブ、エスニックとか)即興セッションなどに持ち出したい。(command Z)[2020/05/23記]