語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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ウクレレに絵を描く
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    ウクレレに絵を描く

     

     知人からウクレレにブーゲンビリアの絵を描いてほしいと頼まれ引き受けた。本人が描くと謎の毒花みたいになってしまうそうだ(笑)。絵は子どもの頃から好きだし得意で、絵画教室助手のアルバイトをやっていたこともある。しばらく描いていないがそれくらいなら行けるだろう。

     ざっくりと希望を聞き、楽器を受け取って大きさや表面の状態を見る。基本的にお任せでいいとのこと。ネットでブーゲンビリアの写真やイラスト、本人はCoccoが好きなので1stアルバム「ブーゲンビリア」のジャケット、ウクレレに絵を描いた人のブログなども見る。へええオシロイバナ科なのか、大きいけどそう言えば似ているな。相談・確認しながら方針を決めた。

     

    ・胴体オモテ面下部の膨らんだ部分に描く

    ・花(後述)が密集して咲く感じを出したいので最低3つは描く

    ・花の色はピンクがポピュラーで赤白黄紫などもある。葉も描くので補色の赤系が映えるがピンクはつまらないので赤で

    ・絵が小さいこともありリアルに描かず単純化する。輪郭以外は塗りつぶさず楽器の色を生かす

    ・画材は経験的にアクリル絵具がいいだろう→念のため画家と画商の友人に確認

     

     ネットの写真を見ても描けないことはないが、細部や裏側がよくわからない。花序や葉序をきちんと踏まえて描きたいので(絵の師匠の教えでもある)、実物を買ってくることにした。近所(下町)にそんな気の利いた花は売っていないかと思ったが、2週間ほどで入荷するというので鉢植えを注文した。

     うちに道具があったか不明だしどのみち絵具は必要なので、久々に画翠に行って絵具・筆・パレット・水入れを買った。絵具はセットでなくバラ売りでいいだろう。「プライマリーレッド」「ライトエメラルドグリーン」「チタニウムホワイト」を選んだ(写真7)。赤だけガッシュで他は普通のアクリルだが特に問題はないはずだ。下描き用に白のダーマトグラフも世界堂で買った。

     花が届いたので(2)傷まないうちにスケッチをし(3)細部の写真を撮っておく(10-17)。実はブーゲンビリアの一見花に見える部分は「包葉」で(便宜上、以下「花」とする)、本当の花は中央の小さな白い部分だ。細部まで観察・スケッチすると、なるほど「花」と葉は同じ構造をしているとわかる。

     楽器にダーマトで大まかに下描きする(ここからの工程は、楽器の前に工具箱のふたで試し描きした:8-9)。スペースは思ったより狭く不定形なので描きにくいが何とか決まった。うちにあった白い細字のポスカで、より正確に線を入れる。

     画面で奥に位置する葉から絵具を乗せていく。緑はそのままの色でOK(4)。中央の太い葉脈を描く選択もあったが、輪郭を描いた時点で判断して描かないことにした。乾燥したら次に赤を乗せる。そのままでは濃すぎたので白を足したが、白が思ったより強く少量でピンクになってしまった。ピンクの1/3量くらいを取って元の赤と混ぜ、いい感じになった(5)。楽器が茶色いので白っぽいほど目立つことは目立つのだが、ピンクではなくあくまで赤の範囲にとどめたかったので、この混色にはこだわった。絵具が乾いたときの仕上がりもイメージしなければならない。再び乾燥させ、真の花の白を入れて基本は完成(6)。

     当初は一番大きい花を一番手前に来させるつもりが、途中でバランスを取り直して2番目に大きい花を手前に変えた関係で、下描きが一部はみ出て残った。バーントシェンナ(茶)の絵具を買ってきて不要な線を塗り消す。また普通に演奏する分には手や服の袖が直接当たってこすれることはなさそうだが、とはいえ手が動くすぐ近くではあるので保護のためニスを塗って完成とした(1)。(command Z)

     

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