語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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趣味・読書
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    趣味・読書

    のみかたの趣味は読書です。校正者の趣味としては意外性がありませんが。好きなジャンルというものは特になく、なんでも手当たり次第に読む、いわゆる「雑食系」の読者です。仕事で単行本の校正をするときは、だいたいどんな種類の本でも楽しんで読むことができるので、そういう意味では天職なのかもしれません。

    ただ、読んだ本にすぐ影響を受ける、というのは我ながら困った傾向だと思っています。これは校正の仕事を始める前からそうで、若いころから今日まで、なおる気配がまったくありません。若いころにドストエフスキーの『罪と罰』を読んだときにはしばらく他人の心理分析をすることに熱中しましたし、織田信長の小説を読んだあとは現代社会でうつけものとして生きるにはどうすべきか悩みました。すべての産地の紅茶を飲み比べたり、自分でコーヒーを焙煎しようとしたり、モーターボートを買ったり、パテックフィリップの機械式時計をコレクションしようと本気で思ったこともありました。

    だいたいはエネルギーが続かなかったり、お金がなかったりしてあきらめて、そのうち忘れていった夢ばかりなのですが、今読んでいる本は、さっそく生活の中に取り入れることができ、非常に満足しています。それは、もやし。飯塚雅俊著『闘うもやし』は、もやしという身近な野菜に対する無知に気づかせてくれた本です。

    子供のころから「これがもやし」と思ってきた、「太くて短くて、根っこと豆が付いていない」もやしは、実は比較的最近開発された新しい育成法による「新種」で、昔ながらのもやしは、本当はもっと細くて根っこと豆がくっついている、しっかりした歯ごたえのある野菜なのでした。スーパーのもやしコーナーをよく見ると、少し値が高い(といっても70〜100円くらい)細っこいもやしが売られています。炒めてみると、あまり水が出ず、ちゃんと豆の香りがしました。

    こういうことはあまり校正とは関係ないように思えて、「本に書いてあることを実際に確かめる」「当たり前と思っていることを疑ってみる」という、知的活動には必須の行動なのだと思います。校正者たるもの、日々の生活の中でも、多様な知識を吸収し、成長していかなければ。というわけで、しばらくはのみかたのもやしブームは続くのです。   (のみかた)

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