語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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マンガ考−1
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    マンガについてのぼくの考え

     

    最近ヴェリタは、コミック(マンガ)関係の仕事をいただくようになりました。そのジャンルについての知識のあるなしによって、仕事のクオリティーが大きく左右されるのが校正ですが、それはマンガについても同じ。今までの人生で何千冊のマンガを読んできたか覚えていませんが、その膨大な時間がまったく無駄ではなかった、と思えるのはなかなか幸せな気分です。これも、出版業界にいるからこそだと思います。

    ところで、小説などに比べてマンガは「陳腐」になりやすいジャンルだと、個人的に思っています。これは、マンガは活字よりも読者の想像力に任せられる部分が少ないため、作家自身の力で虚構の世界を作り上げなくてはならない、という部分が大きいからではないか。つまり作家の才能・知識・教養・価値観などが覆いようもなくむき出しで現れてくるため、そのどれかが貧相な場合、耐えがたいほど陳腐な、うそくさい作品になってしまうということではないでしょうか。

    だから、マンガほど玉石混淆の著しいジャンルはなく、読み終わっても全然身にならないようなものも多いわけです。校正者の命でもある視力を削って読むわけですから、何かしら得られるもののあるものだけを読みたい、くらいのことは思っていてもいいのではないでしょうか(偉そうですが…)。

    というわけで、次回からはのみかたのハマっているマンガ「ヒストリエ」と「ドンケツ」について語りたいと思います。前者は、古代ギリシアを舞台にアレクサンダー大王の秘書官の活躍を描く物語で、一コマ一コマの迫力と、コマのつなぎかたによる感情表現が素晴らしい。後者は、たーしさんによるやくざマンガで、こちらはセリフのうまさと「からみ方」の表現が秀逸。昔好きだったヘミングウェイの短編を思い出させられましたので、それと絡めて語りたいと思います。  (のみかた)

     

    【管理人より】

    秘かな人気を呼んでいる(のみかた)クンのブログ、予定通り、先週末に寄せられていましたが、管理人が仕事に忙殺されて、アップすることができませんでした。読者の皆様や(のみかた)クン自身に、心からお詫びします。それにしても1週間も遅れるとは……。情けない……。

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