語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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菅官房長官流「危機管理」とは
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    菅官房長官流「危機管理」とは

     

    安倍内閣の支持率が急落しています。各社の世論調査を見ると軒並み10%以上下がり、不支持率が支持率を大きく上回ってきています。

     その原因の一つとして、菅官房長官の加計学園グループ問題への対応が挙げられています。万全だった危機管理に綻びが生じたとか、次の内閣改造で更迭されるのでは、という観測さえ出ています。少し前だったら考えられない事態です。

     しかし、ここで疑問が。菅氏はいつ「危機管理」などしていたのか、単なる虚像じゃなかったのか、と。

     菅長官はしばしば「あたらない」「問題ない」という言葉を使いますが、いつも彼のコメントに接するたび、何が「あたらない」のか、「問題ない」のかよく分かりませんでした。理由が示されていない、あるいは理由になっていないことを彼が言っているからです。

     カナタチ氏の報告書に具体的に反論できなかったことについては既に書きましたが、他にはこのような例があります。

    http://www.sankei.com/politics/news/170524/plt1705240028-n1.html

    https://mainichi.jp/articles/20170525/k00/00m/010/030000c

     

    「個人の見解の形」として発言したから問題ないそうですが、なぜ「個人の見解の形」なら問題ないのか、何の根拠も提示していません。憲法その他の法令に抵触する可能性も指摘されているのだから、法令に照らして語らなければいけないはずです。

     もっとも菅氏に対して論拠を求めるというのはナンセンスなのかもしれません。以前安全保障関連法案に対して多くの憲法学者が違憲だと反対していたとき、彼は違憲でないとする憲法学者もたくさんいる、と言い、具体的には誰だと聞かれて3人の名前しか答えられず、しまいには数じゃないと開き直りました。後の答弁で10人程度が合憲と主張している、としましたが、「たくさん」とは言えないことに変わりはありません。思いつきで後先考えずに放言しているとしか思えませんでした。

     なぜ菅長官がもっと批判されないのか不思議で仕方ないのですが、一見冷静で執着を感じさせない素振りが受け入れられているのでしょうか。安倍首相が感情的な発言をして批判されたり、憲法改正に言及するとき復古的な側面を押し隠すようにしているのを見るとそう思えてきます。

     冷静であり、執着しないというのは一般的に美徳とされています。しかし、菅氏の冷静さ、執着のなさというのはあくまでも表向きです。非論理的な部分が追及されてこなかったから冷静さが保たれていたにすぎません。やっと最近追及されるようになってメッキがはがれ始めたのです。

     官房長官が非論理的な言説を垂れ流し、マスメディアは追及せず、多くの国民はやり過ごす。それぞれが自分たちの役割を果たさず、問題がないかのように錯覚していたのが菅長官の「危機管理」の実態だと思うのですが、いかがでしょうか。         (てーるはっぴー)

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