語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

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日本から遠く離れて
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    日本から遠く離れて

     

     「語り継ぐVERITA」に初めて寄稿したのが昨年の11月。今年の4月から「共謀罪について思うこと」を連載して以降、もっぱら政治的な話題を続けてきましたが、ちょっと一本調子になっているように思えてきたので、今回は少し趣向を変えます。

     先日、世界各地に存在する珍しい国や地域を紹介した本、「国マニア」(吉田一郎著、ちくま文庫、2010年7月発行)を読んでいると、アフリカ大陸北西部に位置し、隣国のモロッコに占領されている西サハラの独立を求める亡命政府、サハラ・アラブ民主共和国の話が載っていました。亡命政府といっても正式な国家として承認する国も多く、アフリカ各国によって構成される地域機関、アフリカ連合(AU)にも加盟しています。

     本ではスペインの植民地時代からモロッコの占領、それに反対するポリサリオ戦線による独立闘争を経て国連の仲介によって停戦するまでの西サハラの歴史、そして独立の可否を問う住民投票を行うことになったが実施のめどがたたず、その間モロッコが実効支配を強めている、という現状が書かれていました。

    以前百科事典等で「西サハラ」の項目を読んだときも似たようなことが書かれていたので、最初は西サハラにそれほど大きな動きは起きていないようだと思ったのですが、ウィキペディアだったら最新情勢が載っているかもと考え、「西サハラ問題」の項目を読むと、モロッコが今年AUに加盟した、とありました。

    https://ja.wikipedia.org/wiki/西サハラ問題

    http://www.sankei.com/world/news/170131/wor1701310017-n1.html

     

     西サハラがAUに加盟しているのは前述のとおりですが、西サハラの独立を認めないモロッコは1985年にAUの前身であるアフリカ統一機構(OAU)を脱退、AUにも長らく加盟していませんでした。まさかモロッコがAUに加盟していたとは。イギリスのEU離脱は大きな話題になっていたのに、モロッコのAU加盟はほとんど話題になっていません。歴史的な事態だと思うのですが、どうでしょうか。

     最近、国内のニュースに関心が集中して海外への視点がなかった、いや、海外への視点がなかったわけではないけど、似たような視点、似たような地域のニュースばかり見ていて世界各地を有機的に結び付ける視点がなかった、と考えていると、ある思いが浮かんできました。詳しくは次回書こうと思います。

    (てーるはっぴー)

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