語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

皆さんは納得されているんですか?
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    皆さんは納得されているんですか?

     

     以前からごく一部では話題になっていた、東京オリンピック・パラリンピックの招致をめぐる贈収賄疑惑。JOCの竹田会長への捜査が正式に始まったということで、一般にも広く知られるようになりました。これを受けて1月15日、竹田が記者会見しましたが、評判はよろしくありません。

    https://www.jiji.com/jc/article?k=2019011500648&g=spo

    https://www.youtube.com/watch?v=RgNxa5Wkmcw

    (会見は24:50ごろから)

     

     まあ、当然です。記者からの質問には応じず一方的に自分の言い分を話しただけなんだから。しかも、契約に関して「いかなる意思決定プロセスにも関与しておりません」ときましたよ。稟議書に押印したのだからとても通らない話です。それに契約は正当だと主張しているのに、「いかなる意思決定プロセスにも関与しておりません」? 予防線を張っていると思われてもしかたがありません。記者たちから不満の声が上がるのもむべなるかな、です(疑惑発覚当初からもっと声を上げろよとも思いますが)。

     一方で、同じ1月15日の菅官房長官の発言(以下「発言」)はほとんど話題になっていません。記者会見で「竹田会長においては疑念を払拭できるような説明責任を果たしていただきたいと思いますが、具体的な方法についてはご自身が判断されるだろうと思います」と言ったことです。

    https://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201901/15_p.html

    (記者の質問は5:17から、対する「発言」は6:02から)

     

     不思議だと思いませんか。竹田は疑わしくて説明が不十分だ、と菅は言っているんです。でも、なぜ竹田が疑わしいと思えるのかその根拠は提示していません。竹田は第三者委員会の報告書をもとに疑惑を否定していますが、この報告書に不備があると考えているのでしょうか。さらにオリンピック招致には国も関与しているのに、説明を竹田に丸投げするのはトカゲのシッポ切りも同然です。

     しかし、竹田の会見とは違い「発言」はほとんど話題になっていません(竹田への批判も一過性のものでしたが)。念のため1月16日以降の官房長官の記者会見も見続けていますが、「発言」についての質問はありません。なぜ聞かないのか不思議ですが、記者の皆さんは「発言」に納得した、ということでよろしいんでしょうか。国民の皆さんが静かなのは納得しているというより知らないからだと思いますが、仮に「発言」が知れ渡ったとしても、納得するんでしょうね、たぶん。今までがそうだったように。

    (てーるはっぴー/文中敬称略)

    | co-verita | 社会の動き | 11:05 | - | - | - | - |
    山手線の車内案内表示
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      山手線の車内案内表示

       

       このたび新たにブログを書くことになりました「command Z」です。コマンドズィーまたはコマンドゼットとお読みください。日常業務では雑誌の校正・校閲を担当しています。どうぞよろしくお願いします。

       当ブログには、校正・校閲の仕事をしていて考えたこと感じたこと、世の中の言語表現・表記・表示等に関すること、その他の話題について書いていこうと思います。(ここからは常体で失礼します。)

       通勤でほぼ毎日JR山手線を利用している。最近の多くの通勤型車両と同様、山手線車両の車内にも、客室ドア上部に液晶ディスプレーが設置され、これから停まる駅・到達時分・乗り換え路線等が表示される。便利な機能ではあるのだが、山手線に関しては違和感を覚えるのも事実である。どういうことか、最新型車両であるE235系の例で説明しよう。

       ディスプレーの表示は、数種類の内容が切り替わるようになっているが、いま問題にするのは以下の2種類だ。いずれの写真も原宿駅から渋谷駅に向かう内回り電車の車内で撮影したものである(実際にはそれぞれがさらに多言語で切り替わって表示される)。

       写真1は、これから停まる駅が5駅先まで表示される内容である。電車の進行方向に対して右側に設置されたディスプレーを撮影したものだ。この写真で言うと実際の電車は左に向かって進んでおり、画面内の進行方向と一致していて(斜めに弧を描いてはいるが)問題ない。ところが、実は進行方向左側のディスプレーにも全く同じ内容が表示されているのだ。つまり左側のディスプレーでは、電車と画面内の進行方向とが逆向きになってしまう。これがまず違和感を覚える点である。

       

       

        また写真2は、山手線の路線全体が表示される内容だ。1と同じく右側のディスプレーを撮影したもので、やはり電車は左に進んでいるのだが、ご覧のように画面内の表示では右に進んでいて逆向きだ。ちなみにこのときも、左側のディスプレーにはこれと同じ内容が表示されるので、左側のディスプレーについては、電車と画面内の進行方向が一致する。しかし電車と画面内の進行方向が一致するのが、1では進行方向右側、2では左側と違っているのも変な話である。

       そして、2では画面内の6時の位置に田端駅、12時の位置に大崎駅と五反田駅が表示されているが、この位置関係は電車が路線のどこの区間を走っていても変わらない。だから、内回り電車の右側のディスプレーについては、神田〜田端〜新大久保の区間を走っている間は、電車と画面内の進行方向が一致する(左側のディスプレーでは逆向きになる)。

       さらに外回り電車を見てみよう。2については駅の位置関係は内回りのときと同じで、進行方向を示す矢印が内回りと逆向き(時計回り)になるだけだが、1についてはカーブの向きが内回りと逆向きに(下から斜め右上に向かうように)表示される。内容自体は内回りと違えてあるものの、左右のディスプレーに同じ内容が表示されるのは内回りと同様なので、今度は左側のディスプレーでは電車と画面内の進行方向が一致するが、右側のディスプレーでは逆向きになってしまう。

       以上が、私が覚えた違和感である。ご存じのことと思うが、山手線は環状運転を行っており、しかも路線全体の形は縦(南北方向)に長いいびつな楕円形なので、これを横長の画面に収めるにはいろいろ齟齬が生じるとは思う。しかし、旧来の紙に印刷した路線図や、固定されて動かせないタイプの表示器とは違い、現在のディスプレーの表示内容は、プログラムによってかなり自由に変えられるはずである。1では車両の左右の側で表示の向きを変えて、左右の両側とも実際の電車と画面内の進行方向を一致させる、2では電車が進むに従って路線図を回転させ、どこの区間を走っていても電車と画面内の進行方向を一致させるなどは、そう難しくないことだと思われるがどうだろう。

       筆者は、山手線の案内表示が上に述べたようであっても、それが原因で、行きたいのと逆方向の電車に乗ったり、降りる駅を間違えたりすることはない。しかし空間認識が苦手で、実際の電車と画面内の進行方向が一致していないと混乱してしまう人などもいるのではないだろうか(発達障害、学習障害、バリアフリー、ユニバーサルデザイン、インフォグラフィック等に関連すると思われるが、ここではひとまず踏み込まない)。こういったところにも「人に優しいデザイン」が求められると考える。                                     

                                                                                                                                                                       (command Z)

      補注1:

       ただし実は「実際の進行方向にかかわらず、表示の向きが一定である方がわかりやすい」人もいるのである。

       カーナビの画面表示について、多くの人は常に車の進行方向が上になる(車が向きを変えるに従って画面も回転する)ように設定している(あるいはデフォルトの設定がそうなっている)と思われるが、筆者が知る範囲では1人だけ、常に北が上になるように設定している友人がいる。

       今回この記事を書くにあたってその友人に尋ねてみたところ、山手線車内の路線図の表示(上で言う写真2)についても、カーナビと同様、回転しない方がわかりやすいとのことであった。「少数派かもね」とも言っていた。「全ての人に優しい」がいかに難しいことか痛感したし、一方ではデザインについていっそう興味が深まった次第である。

      補注2:

       他形式の車両や、環状運転を行っている他線(JR大阪環状線、都営地下鉄大江戸線、名古屋市営地下鉄名城線、札幌市電等)についても、機会を作って調査してみたい。

       

      | co-verita | 校正者の暮らし | 13:37 | - | - | - | - |
      新年ランチ会を開催
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        1月26日、恒例の新年ランチ会を開催しました

         

        26日土曜日、新宿区内のとあるホテルレストランにて、恒例の新年ランチ会をおこないました。

        インフルエンザが猛威を振るうなか、そのせいで参加できない人もチラホラ。それでも、全部で33人が参加して、飲んだり食べたり、おしゃべりを楽しみました。

        毎年1月・7月下旬の土曜日と、おこなう日は決まっているのですが、どこで開くかでは毎回苦労しています。今回はまた特に、年末の仕事が押せ押せでランチ会を計画する余裕がなく、年が明けて仕事が始まってから、慌てふためいて設定に動く始末。メンバーの皆さん、申し訳ありませんでした!

        それでも、お料理もまずまずでしたし、半年ぶりに合わせる顔、新入社員やフリーランスでも新人の皆さんと初顔合わせをおこない、和気藹々と言葉を交わして、楽しい会でした。 

           (Joe Zets)

         

        | co-verita | イベント報告 | 20:18 | - | - | - | - |
        私の抱負
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          私の抱負

           

           2019年が始まりました。新しい年になったからどうなんだ、という気もしますが、前回の投稿から間が空いたので、心機一転の意味も込めて今後の抱負を書きます。

           

          1、簡潔な文章を書く

          「語り継ぐVERITA」で文章を書き始めてから2年が過ぎました。正確な文章を第一に心がけ、誤ったことは表に出さなかったつもりです(昨年9月8日投稿「最近の失敗談」のように未遂はありましたが)。でも、読み返してみると文章が冗長でくどい。一目で要旨がつかめる、そんな文章を目指します。妙案はありませんが。

           …これは抱負というより、喫緊の課題です。昨年末から残業が増え、帰宅後は入浴して寝るだけ、なんて日もありました。平日も推敲や論拠探しにあたっていた遅筆の私にはちょっとつらい状況で、従来とは違う書き方が求められているというわけです。

           

          2、しっかり休み、しっかり動く

           昨年中盤から首の後ろ側が痛むように。これまでになかった症状です。健康診断で医者に相談するとパソコンの見過ぎでしょう、とのこと。一昔前に比べたらパソコンを見る時間は減ったと思うのですが、年をとる、というのはこういうことなんでしょうか。体力がないことでは定評があり、老化なんて関係ないだろ、と思っていましたが、やはり変化は訪れるようです。幸い現時点で健康診断の結果は良好なので、今のうちから生活スタイルをメリハリのあるものに変えていこうと思います。

           

          3、仕事は仕事、読書は読書

           ヴェリタに入社して以来、プライベートの読書も仕事の延長線上と位置づけ、誤字脱字などを意識して読むようにしていました。しかし、市販の本に間違いがそうそうあるものではなく、仕事の質が目に見えて向上したかというと定かではなく。一方で本を読む速度は目立って遅くなり、読書量が減りました。図書館が家の近くにあって読書環境は最高なのに、読むのが遅くて、貸出期限内に読了できないのでページ数の多い本は手が出ませんでした(書店で買うという選択肢もありますが、家に置くスペースがないし、古い本でも極力捨てたくない)。今年からは方針を転換し、プライベートは仕事のことを忘れて、手あたり次第に読んでいきます。

           

           以上、抱負でした。じっくり取り組む所存です。

          (てーるはっぴー)

          | co-verita | 校正者の暮らし | 13:17 | - | - | - | - |
          2019年年初のご挨拶
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            2019年年初のご挨拶

             

            読者のみなさま、ヴェリタ関係者のみなさま、明けましておめでとうございます。

            みなさまお元気でよい年をお迎えのことと存じます。

            私たちは、仕事の量が格段に増えていつもアップアップしていた2018年を何とかのりこえて、新しい年を迎えました。この新年は、新しい社員のメンバーが増えたこともあり、かつまた雑誌の仕事が若干手隙になったこともあって、静かにのんびりと推移しています。

             

            会社の新体制――執行役員制度の導入や、それにともなう社内の整備に踏み切った一昨2017年の年頭から丸2年を経て、今年は事業承継の目鼻がたつかどうか、会社全体の成長や力量の充実が問われる年です。

            3年経てばすっきり承継のメドがたつとはとてもいえない、そんなに簡単ではない、というのが2年を経過しての実感ですが、今年1年でやりきっていくべき課題は大きいと思っています。

            とくに、私たちをとりまく政治・社会の環境は、戦後始まって以来ともいえるほどに厳しいものとなっています。全世界であふれかえるポピュリズムの波が戦後を領導してきたアメリカを襲い、いまや世界の第2勢力となった中国と角逐する趨勢となっています。日本は、アメリカ・中国、そして一番仲のよい関係であるべき韓国とも、ギスギスした軋轢を生じており、その中で消費税導入という試練にさらされようとしています。

            こうした環境のもと、校正というニッチな業界で、全般的には出版不況と呼ばれる現実に直面しながら、どこまで私たちがこの仕事を発展させ、堅実に前進していくことができるのか、不断の挑戦が問われる年が2019年であるでしょう。

             

            私たちヴェリタは、お取引先各位、友人知人のみなさまのお引き立てを頼りに、全メンバーが心を一つにしてこの課題に挑戦し、成果を上げていきたいと思います。

            なにとぞよろしくお願い申し上げます。

            (株)ヴェリタ 代表取締役 渡邉純子

            | co-verita | - | 14:20 | - | - | - | - |
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