語り継ぐVERITA―校正者の独り言―

VOW WOW
0

     BOW WOW/VOW WOW他で活躍したドラマー新美俊宏が亡くなった(-5/29、癌、66歳)。RIP.

     

     前身のBOW WOWは1975年のデビュー当初から何となく知っていた。日本のハードロックバンドであること、キッスやエアロスミス来日公演の前座を務めたこと、リーダーでギター&ボーカル山本恭司の名前など。

     父の仕事(スポーツ紙)の関係で家にアルバム「ASIAN VOLCANO」もあり、何度か聴いたがそれ以上の積極的な興味は持たなかった。洋楽のそれこそキッスやエアロ、クイーンやレッド・ツェッペリンを聴くのに一生懸命で、日本のバンドには偏見があったかもしれない。

     BOW WOWは80年に人形特撮TVドラマ「Xボンバー」の主題歌「ソルジャー・イン・ザ・スペース」を担当し、これは番組を見ていたので毎週のように聴いていた。後年、筆者がアニメ&特撮ソングバンドを組んだ際には、自ら候補曲に挙げて採用され、ドラムを叩いてコーラスも取った。

     

     85年、NHK教育テレビ(当時)で「趣味講座 ベストサウンド」の放送が始まった。ロック・ポップス・フュージョン等の演奏を実践的に解説・講義する番組で、パーソナリティは難波弘之とデビュー間もない中村あゆみ。筆者は毎回見ていたが、「ハード&メタル・サウンド」の初回に山本恭司が単独で、第2〜4回にVOW WOWとしてゲスト出演した。そう言えばメンバーチェンジしてバンド名も変えたと雑誌で読んだ記憶があるな。

     そして講義の他にゲストのスタジオライブがあったが「Hurricane」も「Love Walks」もめちゃくちゃかっこいいぞVOW WOW!

     

     しばらく後に3rdアルバム「III」がリリースされ、筆者が最初に買ったのはこれだ。次いで2nd「Cyclone」1st「Beat of Metal Motion」も購入。なるほど1stではまだ日本語詞と英詞が半々で、2ndから全英詞なのか。LPからCDへの過渡期で、以上3枚は最初にLP、後にCDを買った。

     オリジナルアルバム6枚はどれもクオリティが高いが(楽曲も演奏も)、特に「III」は「日本HMの最高峰」と言う人もいるくらいで筆者も一番好きだ。当初は、筆者がそれまでよく聴いていた70年代ハードロックに比べて音作りをややいじりすぎ(いわゆる「ドンシャリ」)かなとも感じたが、時代性を考えるとあれくらいがいいバランスだったのだろう。

     

     山本のギターテクニックは以前から有名だったが、キーボードの厚見玲衣も派手でトリッキーなテクニシャンだ。新美とベースの佐野賢二もさすがバンドを長年支えてきた実力者。新美はワンバスを貫いたが、例えばラウドネスの樋口崇孝などとは違い、フュージョンドラマーのようにタムをずらっと並べた多点セットが特徴だ。

     そしてボーカル人見元基の圧倒的な歌唱力と英語力(彼もまた日本最高のボーカルと呼ばれる)。さらに山本と厚見は以前のバンドでリードボーカルを取っていたのでコーラスワークもばっちりだ。

     

     筆者がVOW WOWを知って間もなく86年に中野サンプラザでライブがあり、同じ吹奏楽団のサックス吹きが興味あるというので一緒に聴きに行った。このときの模様はライブアルバムとして発売された(ライブはこれを含めて計3回行った)。

     その後はベーシストの交代が2度ありつつもアルバムやライブを重ね、渡英してイギリスの音楽家組合へも加入が認められるなど目覚ましい活躍を見せた。世界的にはHR/HMがやや下火な時期だったが、筆者は「アメリカンハードロックはKISS、ブリティッシュハードロックはVOW WOWを聴いていればいい」と公言していたものだ。

     アメリカではイギリスほどの人気を得られず解散してしまったのが残念。メンバー同士の個性のぶつかり合いもあったようだ(後年BOW WOWは再結成、VOW WOWも一時的に再結成)。

     解散後も筆者はコピーバンドを組み、セッションを主催し、そしていまでも愛聴している。(敬称略、command Z)[2023/06/09記]

    | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 20:00 | - | - | - | - |
    私を構成する42枚
    0

       またまたSNSのいわゆる大喜利で「私を構成する42枚」があったので考えてみた。「枚」なので絵画などもあり得るが、ここは音楽アルバムで。ジャケット写真とリストは画像をご参照(字数を食うので)。

       

      ・極力1アーティスト1枚、スタジオ版。絞り切れずに2枚入れたのがレッド・ツェッペリン、キッス、クイーン、YMO

      ・「好き・よく聴く」は他にもある

      ・主に「(アマチュア)ミュージシャンとしての自分を構成する」観点(「ドラマー、パーカッショニストとして」の観点も含むが、それに限らない)

      ・ジャンル別に42の倍数でたくさん選んでいる人もいたが、筆者は「私を構成するもっと多くの中から選んだ42枚」と解釈

       

       さらに思い付きで、ジャンル・国別・発表年に分類・分析してみた。

       

      ■ジャンル

       分類が微妙なものとして、Rockはスティーヴ・ミラー・バンドとゴダイゴのみ。クイーン(の少なくとも5枚目まで)とボストンは筆者的にはHR枠。ラッシュとピーター・ガブリエルはプログレ、モラーツ-ブルーフォードとマライアはJazz/Fusion、交響組曲ヤマトとジャン・ミッシェル・ジャールはClassicalとした。

       見事に「Pop」がない(^^) 次点が数枚あったうちの大貫妙子のみが該当。またやはり次点だったポール・ロジャース「Muddy Water Blues」が入っていれば唯一の「Blues」だった。他の次点は一風堂、井上鑑など。「World」もないが、ピーガブ、キング・クリムゾン、土屋昌巳、ジャパンなどはエスニック成分多めである。

       HR/HMとNew Wave/Technoが筆者の2大成分と言えよう。Classicalがそこそこあるのも「らしい」かも。

       筆者はある程度「プログレの人」としても認知されていると思うが、プログレをよく聴き叩くようになるのは大学時の83年以降だから「構成された」にはそれほど入らない。

       

      ■国別

       同様に、2001年:映画は英米合作だが、監督が米国人、サントラがMGMレコードなので米国とした。クリムゾン:「ディシプリン」期は英国人2人+米国人2人だが、リーダーのロバート・フリップと次いで加入歴の長いビル・ブルーフォードから英国とした。モラーツ-ブルーフォード:パトリック・モラーツはスイス人だが主な活動地(参加したバンドのイエスやムーディー・ブルース)は英国、ブルーフォードは文句なく英国なので英国とした。

       国別と発表年をクロス集計はしなかったが、音楽を聴き始めた当初はアメリカン・ハードロックが多かった。後には「湿度の高い」ブリティッシュ・ロック(HR、プログレ)の方が好きになるのが面白い。

       そして高校時にYMOが登場し、テクノ/ニューウェイヴや日本のバンドの比重が増した。

       

      ■発表年

       音楽を自分から主体的に聴き始めたのが中学時の75年ごろなので、それ以降にリアルタイムで聴いたものがぐっと増えるのは納得。で、80年代半ばくらいまでに、自分は「構成」された感じだ。76-86年は平均すると年にちょうど3枚入っている。

       自分が物心つく前と2000年代以降もない。新しい音楽もそれなりに聴くが自分の「構成」が変わるようなものは少ない。一番新しいのは人間椅子。そして一番古いのは68年の「2001年」というのがなんかおかしい(笑)。

       

       ドラマーだけに着目すればラインナップは多少変わってくるが、この42枚について言えば、複数枚が入ったのは高橋ユキヒロ(幸宏)5枚、ブルーフォードとスティーヴ・ジャンセン各3枚、ジョン・ボーナムとロジャー・テイラー各2枚。

       冒頭に書いた縛りを外すと、ツェッペリン、クリムゾン、YMOはもう少し増えそう。なのでボーナム、ブルーフォード、ユキヒロも増える。また次点だった数枚も考えれば、ユキヒロ、ブルーフォード、ジャンセンがさらに増え、ジェイソン・ボーナムも入ってきて親子そろい踏みに。(敬称略、command Z)[2023/06/06記]

      | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 20:28 | - | - | - | - |
      BOØWY
      0

         3年ぶりにバンドでライブを行うことになった。

         

        ■経緯

         知人主催のイベントに出演が1バンド足りないとのことでまず主催者からギタリストに声がかかり、ギタリストがベース・ドラム(筆者)・ボーカルを指名してひとまずメンバーがそろった。

         さて何をやろう。女性ボーカルなので鮎川誠追悼としてシーナ&ザ・ロケッツも提案されたが(筆者も)筆者以外の3人に経験があったのでBOØWYに決まった。筆者は聴くのも薄く叩くのは初めてだが、知る限りではシンプルなロックなので問題ないだろう。

         

        ■選曲と日程

         選曲はひとまず他の3人に任せ、8曲が候補に挙がった。持ち時間的には6曲がちょうどいい。音源を送ってもらいざっと聴く。

         テンポ速め・8ビート・メジャーコードの曲が多いので、筆者はメリハリをつけるためにやや遅めの曲・シャッフルの曲・マイナーの曲を残してはと提案し、以下の6曲に決定。

         

         B・Blue

         Bad Feeling

         季節が君だけを変える

         Cloudy Heart

         Longer Than Forever

         Dreamin'

         

         シンセ等が軽く入っている曲も一部あるが本家もライブでは省略しているので大きな問題はないだろう。

         曲を誰からまたは合図で始めるか、スタジオ版ではフェードアウトで終わる曲のエンディングをどうするか、スタジオ版とライブ版とで構成(尺)が違う曲はどっちにするかなどを決めた。これは他のコピバンでも同様だ。今回は本番の持ち時間がタイトなので全体に演奏時間が長くならない方向で調整した。

         さらに本番までの日程をにらんで各自スケジュールを出し、スタジオリハの予定を決めて予約する。その前に、今回は互いに初めてバンドを組む同士ばかりなので、自宅の最寄駅はどこでスタジオの場所はどの辺が希望か等のすり合わせも必要だ(無難に新宿と決まった)。

         

        ■曲の解析と仕込み

         BOØWYのドラム高橋まことはセットに一般的なタムではなくロートタムを組み込んでいるのが最大の特徴だ。ロートタム自体は持っていないが、似たルックスと音質のarbiter FLATS(シェルが薄くほとんどない)を持っているのでタム3点(10,12,14")を組み込もう。

         Bad Feelingのイントロには打ち込みと思われるパーカッションが入っていて本家はライブでもシーケンスかテープを流している。最初のカバサぽい音はハイハットでいいとして、そのあとのブロックぽい音(高低2種の音程がある)は、やはり所持しているGranite Block(5個1組)から音程の合う2個を生演奏しよう。こんなの本家もやっていないぞ。ふっふっふ筆者がBOØWYコピバンで叩くとはそこまでやるということなのだよ明智くん。

         さらにはコーラスが結構入っており、筆者以外は得意ではないようなのでがんばって歌ってみよう。よくあるようにリードの3度下または3度上が多いようだ。

         

        ■BOØWYの音楽性

         予想以上にポップだ。サウンド的にはロックと言っていいが曲調や歌詞はむしろ歌謡曲的だ。その辺が当時は筆者や同世代の音楽仲間には引っかからなかった要因だろうし、逆にだから売れたとも言える。

         そして氷室京介の声質は西城秀樹に似ている。当時は揶揄もされたそうだが、うちのバンドのボーカル曰く氷室は西城をリスペクトしていたそう。西城が歌謡曲にカテゴライズされながらロック志向だったことの裏返しのようだ。

         それらを筆者は否定しないし(もしそうなら参加していない)BOØWYを知っている人も(上記マニアックネタも含め)知らない人も楽しめるよう演奏するだけだ。

         

        ■リハその他

         本稿執筆時点でリハ2回を終えた。初回から出来は悪くない。筆者的にはバスドラが食って入ったり頭抜きのパターンがあるので、そこは合わせてもらうようベースに注文。楽しいメンバーでアフターの飲みも充実。バンドロゴもでき衣装も決めた。残すは最終リハと本番だ。楽しんでいこう。

         

        (敬称略、command Z)[2023/05/20記]

        | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 11:44 | - | - | - | - |
        帰ってきたウルトラマン
        0

           俳優の団時朗(旧芸名:団次郎)が亡くなった(-3/22、肺がん、74歳)。RIP.

           関連して「帰ってきたウルトラマン」(以下新マン)について書いておく。

           

          ■放映時

           筆者はそれまでのシリーズ「ウルトラQ」「ウルトラマン(以下初代)」「ウルトラセブン」も、本放送はリアルタイムで一部回を、再放送まで合わせれば全話を見て面白かった。しかし思い入れでは小3時に本放送が始まった新マンが一番である。毎週金曜夜7時にテレビの前で待ち構えていたわけだ(笑)。

           

          ■団次郎

           そういうわけで団と言えば、筆者にとっては何と言っても新マン主人公の郷秀樹だ。身長187cmで端正な顔立ち(団の父はアメリカ人)やや長髪の主人公はインパクトがあった。

           その後は「少年探偵団」でまさかの悪役(怪人二十面相)を演じて驚かされた。筆者が好きな「相棒」にも2回出演。

           

          ■怪獣

           新スタッフは怪獣の造形について、筆者が言うところの「ゴジラ型」(=2足歩行・前後に長い頭部・長い尾。ティラノサウルス型とも)のバリエーションをこれでもかと追求したように思える。

           それまでのシリーズは、Qはそもそも話数が少なく実在の生物を巨大化したものも多い。初代はゴジラ型も多いが、ペスターやドドンゴ(いずれも着ぐるみにスーツアクター2人が入る)など非ゴジラ型のユニークな造形が目立つ。セブンは宇宙人が多数登場するのでヒト型が多い。

           しかし新マン特に前半の登場怪獣は、ゴジラ型を基本としながら表皮・目・角や牙・襟巻き状の器官・手先・戦闘能力などで差別化を図り飽きさせない(後半は方針が変わったのか、宇宙人+怪獣のパターンも多くなり、非ゴジラ型が増えた。次作「ウルトラマンA」の「超獣」は過剰な造形が多い)。

           登場怪獣に占めるゴジラ型の比率を計算した。Q14.8%(4体/27体)初代35.4%(17/48)セブン7.7%(5/65)新マンは全話では30.6%(19/62)で初代に及ばなかったが絶対数19は初代の17を上回り、特に第1話(アーストロン)〜第12話(シュガロン)では64.3%(9/14)と2/3近くをゴジラ型が占め、筆者の印象が裏付けられた。

           

          ■音楽

           主題歌の歌い出し「君にも」のメロディは初代「胸〜に」と同じで、これは子ども心にも意図したものだとわかった。最後に「帰ってきたぞ」が2回繰り返されるのも初代から4年ぶりに「ウルトラマンが帰ってきた」ことを印象づけた。

           MATの出撃・攻撃シーンのBGMは俗に「ワンダバ」と呼ばれ(男声コーラス「ワンダバダバ〜」が繰り返される)非常にかっこいい。最も印象的だったのは、第9話「怪獣島SOS」終盤で、怪獣ダンガーはウルトラマンが倒したが、島の火山が噴火して郷と南らが脱出できないかと思われたとき、加藤隊長らのMATジャイロが救出に現れるシーン。

           

          ■ドラマ

           新マンは、差別問題を描いたウルトラ史上最大の問題作かつ傑作「怪獣使いと少年」をはじめ、人間ドラマの描写に力を入れていた。

           それまでのシリーズに比べ主人公のプライベートも多く描いた。坂田一家(健=演:岸田森、アキ=演:榊原るみ、次郎=演:川口英樹)とのふれあいもそうだが、榊原が他ドラマ出演のため降板するのに、なんと劇中では健とアキがナックル星人に自動車で虐殺される展開となり、当時そんな大人の事情を知らない筆者は、悲しいよりも言葉は知らないが不条理な感覚を持った。

           

          ■呼称

           主人公の宇宙人は初代とは別個体だが劇中では単にウルトラマンと呼ばれた。しかし「A」以降に「ウルトラ兄弟」が設定されて初代と区別の必要が生じると「ウルトラマンジャック」の呼称が与えられた。だが筆者は基本的に「作品至上主義」なので、当時の視聴者が呼んでいた略称、新マンをいまでも使う(番組名にも)。

           

          (敬称略、command Z)[2023/05/19記]

          | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 19:02 | - | - | - | - |
          仮面ライダーの歌と色
          0

             

             TVドラマ「仮面ライダー」シリーズの主題歌・挿入歌の歌詞には、主人公のライダーや搭乗マシンの特徴や能力、特に色への言及が多い。当初はカラーTVの普及と関係あったと想像でき(第1作放映1971年の普及率42.3%)「RX」まで伝統的に引き継がれた。存命中は原作の石森章太郎が歴代主題歌のほとんどを作詞したのも特筆に値する。比較として、昭和期歴代ウルトラマンの体色は全員が銀+赤で、歌詞には言及がない。

             

            ■レッツゴー!! ライダーキック

             2番 真紅のマフラー

             3番 緑の仮面

             バッタの改造人間なので緑だが、実際には初期1・2号のマスクは暗い藍色と言っていい(口まわりは濃い緑)。映画「シン・仮面ライダー」でも緑川ルリ子が「赤いマフラー」に言及している。

             

            ■かえってくるライダー

             1番 空はみずいろ 雲はまっしろ/紅いスカーフなびかせて

             3番 海はまっさお 船はまっしろ/腕の銀色光らせて

             空は水色じゃなくて空色だろうと思うが(笑)日本ではクレヨンや色鉛筆が「水色」なので仕方ないか。

             

            ■戦え!仮面ライダーV3

             1番 赤い赤い 赤い仮面のV3

             2番 青い青い 青い車のV3

             3番 白い白い 白いマフラーV3

             1・2号はほぼ同じカラーリングだったが、新番組・新ライダーのV3はマスク本体と目を逆にした配色で登場、主題歌も冒頭で強く印象づける。モチーフはトンボ。昭和ライダーはマスクやボディの色はさまざまだが、目だけはにせライダーやTVシリーズがなかったZOを含めてほとんどが赤で、V3、ストロンガー、やはりTVシリーズのないZXが緑。

             

            ■走れハリケーン

             1番 嵐のようにやってくる 青いマシンはハリケーン

             2番 炎のように燃えている 赤いマシンはハリケーン

             3番 正義のためにつき進む 白いマシンはハリケーン

             一見不思議だが、3台あるのでも色が変わるのでもなく、青+赤+白のトリコロールカラーなのだ。

             

            ■セタップ!仮面ライダーX

             1番 銀の仮面に黒マフラー

             2番 黒い手袋 赤い胸

             3番 白いクルーザー雲越えて

             企画書では1・2号同様バッタのモチーフだったが、造形段階でメカニックな要素が増えてマスクは銀色、クールなカラーリングになった。

             

            ■アマゾンライダーここにあり

             2番 からだがかわる 緑色 燃える怒りの 赤い色

             これも緑と赤にそれぞれ変身するのではなく、2色を用いた迷彩色。モチーフはマダラオオトカゲだが、ではなぜ昆虫のような複眼なのかと違和感はあった。

             

            ■ストロンガーアクション

             1番 怒りをこめた みどりの目

             モチーフはカブトムシ。筆者はデザインがあまり好きではなかった。目に半透明の部品を用いた過去作と違い塗装による表現、目が大きすぎる、胸のSマークなど。

             

            ■変身!仮面ライダー

             1番 青き大空 とりもどせ

             2番 白きつばさを 今ひらけ

             スカイライダー自身の色は緑+茶で直接の言及はない。モチーフはイナゴ。白い翼は比喩(赤いマフラーが翼の役目を果たす)。

             

            ■仮面ライダースーパー1

             1番 青い宇宙からやって来て 緑の地球を救う者 赤い正義の血を燃やし 銀の機械の腕ふるう/金の心を持つ男

             2番 青い海原 けがす奴 緑の平野を枯らす奴 赤い砂塵をまきあげて 銀のマシンで むかえうつ(以下同)

             Xに続くメカニックなデザインで銀・黒・赤の配色。モチーフはスズメバチ。歌詞は同じ石森原作「秘密戦隊ゴレンジャー」同様の手法。

             

            ■仮面ライダーBLACK RX

             1番 仮面ライダー 黒いボディ 仮面ライダー まっ赤な目

             6年ぶり「BLACK」の続編で、石森が関与した最後のライダー。モチーフはショウリョウバッタ。体色はバッタの血液の黒。

             

             石森はヒーローの色にこだわった。サイボーグ009の赤いマフラー、キカイダーの正義と悪を表す青+赤、ハカイダー部隊の4色、集大成とも言うべきゴレンジャーの5色。(敬称略、command Z)[2023/05/05記]

            | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 11:46 | - | - | - | - |
            ショッカー怪人の生物学的分類
            0

               TVドラマ「仮面ライダー」(1971-72)に登場する悪の組織ショッカーの怪人全75体を、生物学的観点から分類した(表)。

               第79話までの怪人は基本的にヒトと単一種の生物とを合成(後述)して生み出された改造人間で(80-98話は組織がゲルショッカーに改変され、怪人はヒトと2種類の生物を合成)、ドラマが長く続いたため生物の種類が多く、筆者は以前から分類を試みたいと考えていた。

               この本文を書き始める前からすでに、ほとんどが注釈に終始してしまうと予想しているが、それも含めて面白がっていただければ幸いである。

               

              ・怪人情報の出典は「東映-仮面ライダー図鑑-怪人図鑑」

              ・同種の怪人が複数いるもの、変態するもの、実験用、再改造などはそれぞれまとめて1体とした

              ・怪人の説明は「〇〇(生物名)の特性を備えた」の表現が多いが、基本的にこの生物名を本稿でも生物名とした。それ以外の「〇〇から作られた」「〇〇の姿をした」等も、それを生物名とした

              ・生物の分類はWikipediaによる。分類方法や分類群の名称は、読みやすさを重視し、古典的/最新のものをあえて混在させた。必要に応じて上科や下目も用いた

              ・生物名の凡例は以下。無印:現存する生物 *:現実世界で絶滅した生物 ☆:現実世界で架空の生物 ★:劇中で実在する(した)生物

               

              ・出典に明記がなくても、容姿・名称・能力等から、より下位の分類群まで(またはそれをモチーフにしたと)推定できるものは、それを生物名とした。☆★は可能な範囲で実在の分類群に収めた。具体的には以下

               ドクダリアン:ニューギニアの人食い花→ダリア

               カビビンガ:殺人カビ→アオカビ

               キノコモルグ:毒キノコ→ベニテングタケ

               クラゲダール:カツオノエボシ

               ヒトデンジャー:お化けヒトデ→アカヒトデ

               アリガバリ:オオアリクイ

               エジプタス:古代エジプトの怪人→ヒト

               スノーマン:ヒマラヤの雪男→類人猿

               蝙蝠男:チスイコウモリ

               ユニコルノス:ヨーロッパの一角獣ユニコルン→ウマ(には見えないが)

               ピラザウルス:南米奥地に生息していたピラザウルス→骨格図と名称から(ピラニアではなく)爬虫類

               ガマギラー:ニホンヒキガエル

               ザンジオー:日本アルプスの人喰いサンショウウオ→サンショウウオ

               アマゾニア:魚→鱗や鰭の形状から硬骨魚類

               エイキング:シビレエイ

               仮面ライダー:バッタ(実はTVドラマでは明言されていない)→トノサマバッタ

               アブゴメス:メキシコ奥地の毒アブ→アブ

               ギリーラ:アマゾンの悪魔の蝶ギリーラ→チョウ

               

               トカゲロン:出典では毒トカゲだが、放映当時はコモドオオトカゲだった記憶があり、ネットにもそう書いている人がいた。別怪人に毒トカゲ男もいるので、特例的にコモドオオトカゲとした

               

               以下、分析と気づいた点など。

              ・当たり前だが動物が多い。…が、動物以外も8体(植物5、菌類2、無生物1、計10.7%)いる

              ・綱レベルで多い順は、昆虫綱17(22.7%)、哺乳綱14(18.7%)、爬虫綱10(13.3%)、双子葉植物綱5(6.7%)、鳥綱・両生綱・硬骨魚綱・クモ綱各3(各4%)。昆虫は現実にも種が多く(約100万、確認されている生物種の50%以上)、実態に即している

              ・異形を強調するためか、ヒトから懸け離れた生物が多い。昆虫を含めた無脊椎動物は(昆虫以外の個々の綱は多くないが)計32体(42.7%)に及ぶ。ヒトと同じ哺乳類でも、ヒトから遠い種が目立つ

              ・逆にペットとしてよく飼われたり家畜等の身近な生物は少ない

               

               この後にも同様に石森章太郎原作、東映制作、生物モチーフの敵が現れるドラマが作られた。V3、Xの後半、アマゾン、ストロンガーの前半、人造人間キカイダー、変身忍者嵐等である。次の機会にはシン・仮面ライダーも含めて引き続き考察したい。(command Z)[2023/04/20記]

              | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 16:47 | - | - | - | - |
              追悼・坂本龍一
              0

                 高橋幸宏に続いて坂本龍一も亡くなってしまった(3月28日、がん、71歳)。本ブログにもたびたび書いたが、筆者に音楽面・思想面で大きな影響を与えた音楽家だった。ソロ作品(コラボレーションを含む)から思い出に残る10曲を選んでみた(かっこ内は発売日。発売時系列順)。

                 

                ■Thousand Knives(1978/10/25)

                「YMO前夜」に制作された同名ソロデビューアルバム収録。筆者はYMOでのライブバージョンを先に聴いている。アルバム全体も素晴らしいと同時に、YMOでの「役割」や実験性も興味深い。

                 

                ■War Head(1980/07/21)

                 シングル。ソロ作では一番最初に買ったと思う。直前の「増殖」でYMOが見せた非ポップ路線に連なる過激で硬質な曲調。蛇革模様のシャツを着たジャケットと紫色のカラーレコードも強烈だった。

                 

                ■Riot in Lagos(1980/09/21)

                「B-2 UNIT」収録。さらに前衛化・先鋭化・解体したかのような楽曲群。これもYMOでのライブ(LAからのTV衛星生中継)を先に聴いた。

                 

                ■フォト・ムジーク(1981/12/23)

                 シングルB面。同年8月のNHK-FM「坂本龍一の電気的音楽講座」で制作・録音された。筆者はこの番組の前後で音楽の聴き方が全く変わってしまった(「解像度」が上がった)。リズムマシンやミニキーボードを使ってコピーもした。曲名は公募されたが筆者も応募した(「カノープス」:星空のイメージと、りゅうこつ座の一等星=龍一の語呂合わせ)。

                 

                ■い・け・な・いルージュマジック(1982/02/14)

                 忌野清志郎との共作。YMOとRCサクセションは表面的な音楽スタイルこそ違うものの、その後の活動を見ると坂本と忌野はより根源的なところで相通じるものがあったと思う。

                 

                ■バンブー・ミュージック(1982/07/23)

                 ジャパンの解散直前だったデヴィッド・シルヴィアンとのコラボシングル(「バンブー・ハウス」との両A面)。2人がよく融合している。シルヴィアンの弟でドラムのスティーヴ・ジャンセンも参加。

                 

                ■メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス(1983/05/01)

                 坂本が出演もした初の映画音楽のメインテーマであり最も認知度が高いとされている。映画は公開当時と2021年の4K修復版を見た。ピアノで弾けるようになりたい。

                 

                ■ジャパン(1983/12/10)

                「戦メリ」のピアノによるセルフカバーアルバム(カセットブック)「Avec Piano」を「Coda」としてCD化した際に追加収録したミニマルな曲。「文字通りの日本と、もう解散してしまったイギリスのグループへの思い入れとをひっかけてネーミングした」(坂本、ライナーノーツより)。

                 

                ■フィールドワーク(1985/02/21)

                 トーマス・ドルビーとのコラボシングル。当時は12'シングルも出た。これも両者が見事に融合。フェアライトCMIを使用したと思われるクリアなデジタル音が心地よい。2人が出演するPVもよくできていた。ドルビーは頭を剃り上げて気合の演技。2012年にドルビーの初(そして現時点では唯一の)来日公演でも演奏されたが、間奏に「戦メリ」のメロディを織り込んでいた。ドルビー、いい奴!(笑)

                 

                ■ラストエンペラー テーマ(1988/01/21)

                 アカデミー賞作曲賞を受賞して「世界の坂本」と呼ばれるように。戦メリも良かったが「グッと来る度」ではこちら。筆者友人(フルートを吹く)曰く「坂本は稀代のメロディメーカーでもある」(大意)。映画はオケの後輩と見に行った。

                 

                 初め、思い付くままに選んでいったらこの2〜3倍の曲数になってしまった。取り上げた以外にも名曲・名盤・名演がたくさんある。

                 

                 ネットでも物議を醸したが、坂本の訃報に際してメディアが高橋作曲の「ライディーン」を流すのはおかしい。YMOでの活動が著名で、そのYMOで最も知られている曲だとしても、だ。負けず劣らず有名な「テクノポリス」(もしくは「東風」「ビハインド・ザ・マスク」)を流すべきである。(敬称略、command Z)[2023/04/12記]

                | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 21:47 | - | - | - | - |
                また久々にセッション参加
                0

                   7月に筆者がコロナでドタキャンしたセッションの次の回が12月24日に開催されたので、リベンジを果たしてきた。ドラム10曲とパーカッション1曲。ドラムを叩くのは8月以来なので、前日に2時間スタジオで個人練習。以下演奏順に(◎:バンドで叩いたことあり ○:セッションで叩いたことあり △:曲は知っていた ▲聴くのも初めて)。

                   

                  ○Panama/Van Helen

                   まさかの連絡ミス(原曲は半音下げチューニング、ギタリストはノーマルで弾きたかったが書き込みを忘れ、ベーシストは半音下げで来た)で、2回やり直し(^^; 3回目に何とか完奏。

                   

                  ○White Room/Cream

                   有名曲なのに仕込みの甘い人がいたが、筆者とギタリストで引っ張って何とか完奏。

                   

                  △Don't Answer Me/Alan Parsons Project

                   曲表明時にパーカションの指定があり(明らかにカスタネットを指している)、ドラムは先に他の人が便乗したので、パーカスで便乗。楽器は幹事側がスタンド付きのものを用意してくれ、ありがたく借りた。他にドラムがいてのパーカスも楽しい。

                   

                  △You Could Be Mine/Guns N' Roses

                   仕込みが甘いと言う人がいて、かつ構成がやや複雑なので不安がよぎったが、ギター2人とボーカルがきっちり仕込んできたので、なかなかの出来だった。

                   

                  ◎HURRICANE/VOWWOW

                   当初のメンバー2人が参加できなくなり、ベースは数日前、ボーカルは当日朝(しかも本来はドラマー)に交代。そもそも難易度が高く、ボーカルが途中で構成を飛ばしてそれに付いていっちゃった人と、原曲どおりに行く人とに分かれて崩壊しかけたが、幸い、ずれたことに気づいたメンバーが過半数いたので、強引に戻して何とか完奏。

                   

                  ○Livin’ On A Prayer/Bon Jovi

                   イントロでベースが構成を間違えなかなか出てくれなかったが、ここは単に待っていればいいので崩壊はせず、有名曲でもありまずまずの出来。

                   

                  ▲I Don't Need No Doctor/Robben Ford

                   ブルース系でギター2本のかけ合いがある。事前の掲示板では表明者が現場でのアドリブをやりたそうだったが、書き込みが不十分だったので、筆者が疑問を投げて音源どおりの構成で行くことに。しかしそれでも間違える人がいて、若干不完全燃焼。個々の技術は良かった。筆者はコーラスも。

                   

                  △Down Town/桑名晴子

                   ギタリストの名前がハルコで、以前からやりたがっていた。7月にも表明して筆者も便乗していた(メンバーがそろわず不成立)。シティポップスや歌謡曲は実はキメが多いが、それなりに仕込んで臨んだので無事に完奏。

                   

                  ▲曇天/DOES

                   筆者が今回叩いた中で最速のBPM。パターン部のハイハットは4分音符、フィルインも一瞬なのでまだいいが、間奏後半のキメが16分の連打でキツかった(次いでHURRICANE)。案の定、翌日に軽い筋肉痛(苦笑)。

                   

                  ◎朝日楼/ちあきなおみ

                   アニマルズ「The House of the Rising Sun」のカバーなので、ぎりぎりロック(笑)。以前、浅川マキのコピバンで叩いた(訳詞は浅川)。ドラム自体は難しくないが、より情念を込める感じで叩いた。

                   

                  ▲Take Me Down/The Pretty Reckless

                   事前に曲が出そろってきた段階で、どれに便乗しようかと未聴曲を聴き、かっこよかったので便乗。あまり知られていない曲で、表明者(ボーカル)も気合を入れてきたと思われ、良い出来だった。

                   

                   セッション後に他参加者からSNSで好評の声が寄せられ、気分がいいので載せておこう(笑)。「何曲も共演できて楽しかったです」「凄腕ドラマーさん。シビレるドラム沢山堪能しました♪」「シンバルの叩き方がカッコよくて真似っこしたいと思いました」「ドラム素晴らしかったです!!」「キレッキレのドラム、カッコ良かったです〜!」「ドラム素晴らしいです!」「○○さんからも上手い方と伺っていましたので、共演楽しかったです」「心地よいリズムで、ぜひご一緒したいと思って聴いていました」(command Z)[2022/12/28記]

                  | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 21:44 | - | - | - | - |
                  トリオバンド10
                  0

                     ティプトン、エントウィッスル&パウエルのアルバム「Edge of the World」を、遅ればせながら購入して聴いたらなかなか良かったので、好きなロックのトリオバンド10を。メンバーは全盛期または現ラインナップを、あえて上物→ベース→ドラムスの順に表記した。

                     

                    ■エマーソン、レイク&パーマー(キース・エマーソン:K、グレッグ・レイク:B&V、カール・パーマー:D)

                     ギターロック全盛期にキーボードトリオで殴り込みをかけた。プログレに分類されるが、ハードロック的なダイナミズムも持つ。「悪の教典#9 第1印象」は、筆者が過去(主に大学時代)に最も練習した曲。

                     

                    ■キング・クリムゾン(ロバート・フリップ:G、ジョン・ウェットン:B&V、ビル・ブルーフォード:D)

                      1960-70年代はアルバムごとにメンバーが替わり人数もまちまちだが最終期は3人。「レッド」発表と同時に解散してしまったがバンドが続いていたらトリオでライブを行っただろう。

                     

                    ■ラッシュ(アレックス・ライフソン:G、ゲディー・リー:B&K&V、ニール・パート:D)

                      1975年の2nd「夜間飛行」から2020年パートの死去まで不動・鉄壁のトリオ。全員がテクニシャンで高度な音楽性を持つ。ある評論家は「時代と無関係に進化し続けるバンド」と評していた。コピーするなら5人編成で全然OK(笑)。

                     

                    ■イエロー・マジック・オーケストラ(坂本龍一:K&V、細野晴臣:B&V、高橋幸宏:D&V)

                     以上は3人だけでライブ可能なバンドだったのに対して、YMOは打ち込みと同期した演奏だし、ライブではサポートメンバー(最低でもマニュピレーターの松武秀樹)が加わるが、TV番組では3人だけで「RYDEEN」をクリックなしの生演奏したことがある。

                     

                    ■センス・オブ・ワンダー(難波弘之:K&V、松本慎二:B、そうる透:D)

                     ELPや第2期UKと同様のキーボードトリオ。人力だけで高度なライブを展開。プログレをベースにポップな面も持つ。筆者は数多くライブを聴きに行った。

                     

                    ■ジャンセン、バルビエリ、カーン(リチャード・バルビエリ:K、ミック・カーン:B、スティーヴ・ジャンセン:D)

                     元ジャパンの、我の強いデヴィッド・シルヴィアン以外の3人によるユニット。実験・内省的な作風。

                     

                    ■ブルー・マーダー(ジョン・サイクス:G&V、トニー・フランクリン:B、カーマイン・アピス:D)

                     これもスーパーグループ。1stオープニングの「Riot」は筆者愛聴曲。バンドは短命だったのが残念。

                     

                    ■ボジオ、レヴィン、スティーヴンス(スティーヴ・スティーヴンス:G、トニー・レヴィン:B、テリー・ボジオ:D)

                     筆者がよく聴いていたボジオとレヴィンに対しスティーヴンスはノーチェックだったが、プログレッシブでハードなアルバムを発表。1枚で終わるかと思ったが3年後の2ndも良かった。

                     

                    ■ワイルド・フラッグ(山本恭司:G&V、満園庄太郎:B、満園英二:D)

                     VOW WOW解散後の山本が若手兄弟リズム隊と結成。分厚い音のVWから一転してシンプル、ストレートなハードロックへと回帰。

                     

                    ■人間椅子(和島慎治:G&V、鈴木研一:B&V、ナカジマノブ:D)

                    「イカ天」に登場、音楽性・世界観と鈴木のコスプレ(ねずみ男)で衝撃を与えた。内田春菊は「無神経な体育会系に負けないきっちりした歌詞やコンセプトや考え方」と評し中島啓江や伊東銀次も絶賛。筆者は当時から好きで後にコピーバンドを組んだ。

                     

                     クリーム、ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、ベック、ボガード&アピス、UK(第2期)、ポリスなどもかっこいいトリオだ。「そして3人が残った」ジェネシスも好きだが3人でライブは難しいだろう。フュージョンでは渡辺香津美のMOBO 3、青い山脈、ブルーフォード&ジェフ・バーリンとのトリオも強力。(command Z)[2022/12/20記]

                    | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 21:39 | - | - | - | - |
                    シンニチイズム ミュージックフェス
                    0

                      架空対談:キャンディー奥津軽いまべつ×バッドナース中村日赤

                       

                      C「11.17のシンニチイズム ミュージックフェスが良かったから振り返ってみようぜ」

                      B「女子プロ界一の音楽好きを自認する私としては非常に楽しめたな」

                      C「まず事前特番が面白かった」

                      B「棚橋真壁とバンマスの厚見玲衣、棚橋のテーマを作曲演奏したマーティフリードマンが出演。司会の清野アナもプロレスと音楽、特にレスラーテーマ曲に詳しい人で適任」

                      C「マーティは知ってたけど厚見さんはどんな人?」

                      B「有名なのはVOWWOWへの参加かな」

                      C「当日も出演した山本恭司さんのバンドでしょ」

                      B「BOWWOWから斉藤光浩が抜け、厚見さんとボーカルの人見元基が加入して音楽性が変わり海外にも進出。前身バンドのフロントマン3人が集まったから、ハンセンとブロディとホーガンが組んでデビアスとスヌーカもいるって感じかな」

                      C「レスラーにわかりやすい例えだ」

                      B「厚見さんはその後清志郎やカルメンマキ&OZのサポートで弾いてるよ」

                      C「OZアカデミーと関係…」

                      B「ない」

                      C「好きなテーマ曲で真壁が前田のキャプチュードを挙げたのが意外だった」

                      B「マーティのアイアンマンは納得。厚見さんはザ・スコアーで選曲はらしいけど解説がマニアックだったね」

                      C「プロレスとHR/HMの親和性が高いのは賛成」

                       

                      B「当日だけど新日は代々木の第一で興行したことないらしい」

                      C「棚橋が出るからゴキブリマスクのTシャツを着てったぞ」

                      B「何でだよ」

                      C「2階スタンド最前列で良かったね。網羅的な報道はされているから印象に残ることを挙げていこう」

                      B「歴代番組テーマなどオケ曲もバンドで再現してたな」

                      C「松崎しげると中村あゆみは声が全然衰えてなかった」

                      B「曲自体で燃えたのは山ちゃん(UWFメインテーマ)。98年のG1決勝(vs橋本)を思い出すよ」

                      C「橋本と言えばHold Outの替歌はうまい。♪武藤ちゃんはハゲる×2 頭の先からどんどんハゲてゆく〜」

                      B「蝶野のテーマを白(Fantastic City)黒(Crash)両方やったのは良かったけどHold Outもムタ版につなげてほしかった」

                      C「デスペのAguja De Abejaで弾いた渡辺香津美さんもすごかったね」

                      B「音楽フェスでもあれだけ豪華なメンツは集まらない。逆にプロレスだからこそ集まったとも言えるな。巧い人はたくさんいるけど今回はまずプロレス好きな人を集めたと思う。高中さんは天龍引退試合もだったけどリング上で弾くのが好きだね(笑)」

                      C「オーケンはタバスコ一気飲みしてたけどウォリアーズのエイリアン設定は知らなかったよね。当時はスラム街でネズミを食べてた話の方が知られてたんじゃない?」

                       

                      B「おっと思ったのはStar Cycle。次期シリーズ参加外国人選手の予告で流してた曲ね。それとベイダーのEyes Of The Worldのドラム。他の曲はどのパートもアドリブ入ってると思うけどオカズまで完コピだった。大菊勉という人だけどコージー好きなんだろうな。それにしても山本厚見がZEPレインボーフロイドで共演とは胸熱だったよ。VOWWOWと香津美さんは元々好きだから代表曲を焼いておいたぞ」

                      C「サンキュー。ところで3つ謎があったよね。その1、サーベルタイガーが演奏されなかった。シンニチイズムと銘打つならシンの貢献度はハンセンアンドレと並んでベスト3、ホーガンより上だろうって」

                      B「その2、スカイハイが演奏されなかった。ベストオブザスーパージュニアでずっと使ってるのに」

                      C「その3、橋本のときに小川の映像が流れなかった。他はレアな映像も流したのに大人の事情? 猪木追悼のコメントはスポニチに載ってたよ」

                      B「しかし手を叩きすぎて痛くなったね。コロナのせいもあるけど音楽ライブだと踊ったり歌ったりだから」(command Z)[2022/11/29記]

                      | co-verita | 本・映画・演劇・音楽 | 21:33 | - | - | - | - |
                           12
                      3456789
                      10111213141516
                      17181920212223
                      24252627282930
                      31      
                      << March 2024 >>
                      + SELECTED ENTRIES
                      + CATEGORIES
                      + ARCHIVES
                      + MOBILE
                      qrcode
                      + LINKS
                      + PROFILE